こんにちは。
寒い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この冬は各地で厳しい冷え込みや記録的な大雪に見舞われました。
母校・R大学のある沖縄県でも寒波の影響を受けたようで、寒さに慣れない亜熱帯の魚やタコなどが失神して海岸に打ち上げられていたそうです。
後輩たちは海で新鮮な魚を「拾う」という貴重な(?)経験をしていました。笑
さて、話は変わりますが、気象予報士試験の【令和2年度 第2回(通算第55回)試験】が明後日に行われます!
受験生の皆さまはドキドキですね…
自分はちょうど1年前の【令和元年度 第2回(通算第53回)試験】で無事合格し、晴れて『塚本予報士』を名乗ることができるようになりました。
合格証明書が届いたときは、中学や大学に合格した時より嬉しかったです…笑
ちょうどいいので、今回は気象予報士試験について書いていきたいと思います。
気象予報士試験ってどんなもんよ?
予報業務に従事する者は避けて通れない試験で、全部で3科目あります。
・学科試験(予報業務に関する一般知識):60分
・学科試験(予報業務に関する専門知識):60分
・実技試験(実技1・実技2):各75分
学科試験はマークシート形式で行われ、15問中11問以上の正解で合格になります。
学科試験は合格後、1年以内に行われる試験では受験の免除を受けることができます。
実技試験は記述式の試験で、作図する問題もあります。
実技1・実技2は出題形式が同じで内容が異なる問題です。
総得点が満点の70%以上であれば合格です。
※実技1と実技2の間には休憩時間があります
学科試験には免除制度がありますが、実技試験は学科試験を合格していないと一切採点してくれません…シビアです。
※合格点は試験の難易度により調整されます
気象予報士試験は国語の試験!?
気象学は理系の分野ですが、気象予報士試験(特に実技試験)に関しては割と国語力が必要です。
実技試験では「このようになる理由を◎文字以内で記述せよ」のような記述問題が出題されます。
問題を理解したうえで与えられた資料を的確に読み解き、指定された条件(文字数など)で解答文をまとめあげる力が求められているのです。
自分は8割くらい国語の試験だと思っていました笑
また、何の断りもなく地名が出てきたり、解答に地名を明記しないといけない場合もあるので、ある程度の地理の知識も必要です。
塚本予報士誕生の裏話
今だからこそ偉そうに文章を書いていますが、当時はかなりしんどかったのを覚えています。
ちょうどこの時期は大学の卒論も大詰めでしたので、ストレスを腹で感知するタイプの自分は毎日のように下痢をしていました(お食事中の方ごめんなさい)笑
なかなか理解できず、半泣きになりながら解いた過去問もありました…笑
それでも合格できたのは、応援してくれた大学の同期や先輩・後輩、先生方、両親や友達の存在が大きかったと思います。
特に、勉強で煮詰まった際に気分転換で晩メシに連れ出してくれり、夜にそっと差し入れを持ってきてくれた研究室の先輩や同期には何度も救われました…。
自分一人の力では達成することができなかったと思います。
お恥ずかしい話ですが、神頼みも何度もしました。笑
※高円寺氷川神社 https://koenji-hikawa.com/kisho_jinja/
境内には日本唯一の「気象神社」があります。
気象予報士受験生のほか、旅行・イベントの晴天を祈願する方々に参拝されているそうです。
社内には自他ともに認める「雨女」の方がいるので、この場を借りてお勧めさせていただきます。笑
気象予報士の資格は運転免許証などとは違い、一度取得したら更新が不要な生涯資格です。
更新が不要とはいえ、日々、技術の研鑽をしなくてはならない資格でもあります。
的確な予報ができるようになるにはまだまだ経験が足りないと日々痛感しています。
もっとたくさんの経験を積んで、より価値のある情報をお届けできるように頑張っていきたいと思います!
最後になりましたが、明後日に受験される皆さまが実力を遺憾なく発揮できますよう、陰ながら応援しています!