きよひろのウラナミ「読む湘南①」ビーチがなくなる!?

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この写真、何をしているところか、分かりますか?

正解は「養浜」です!

第1回の「読む湘南」では、「海底のゴミ問題」を取り上げましたが、今回のテーマはずばり「海岸の侵食問題」です。

私の地元、湘南海岸の砂浜は、ここ50〜60年間で大きく様変わりしました。砂浜が細くなってしまったのです。最も深刻なのが茅ヶ崎の中海岸で約45mも水際線が後退。

海岸侵食の原因は、この地域に砂を供給している相模川の上流にダムができ、流域が護岸で固められ、さらに高度経済成長の建築ラッシュに伴い大量の砂利が採取されてしまったためです。川にまだ体力があった昭和30年代は相模川から年間15万㎥の砂が海に供給されていましたので、約150年分の砂が持ち去られたことになります。

こうしたことが原因で、砂の供給が大幅に減少し、現在は年間5,000㎥しか出てきません。

減ってしまった砂浜をいかに取り戻すかが課題です。茅ヶ崎の中海岸では、年間2億円の税金をかけてダンプカー5,000台分の砂を入れ、浜の幅を50mまで回復させる計画が進んでいます。

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写真は私の地元、江の島近くの片瀬西浜。ちょうど今、漁港の航路の海底に溜まった砂をポンプで汲み上げ、その砂を送泥パイプで近くの片瀬西浜に運び養浜しています。(この養浜の砂でサンドバーができていい波が立てばいいんですけどね。。。)

私は幼い頃から砂浜で遊ぶのが大好きで、今もここでサーフィンをしています。そんな愛着ある砂浜に大きな鉄パイプが敷かれ、ブルドーザーが入って作業をしている様子を見ることは心が痛みます。

海岸侵食は全国の海岸で起きています。この難問をどうすれば解決できるのか。未来の子どもたちのためにも、みんなで知恵を絞って考えていきたいですね!

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