きよひろのウラナミ『ドイツ環境学び旅⑫』帰国、そして新たなスタート

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「ドイツ環境学び旅」は今回が最終回となります。全12回にわたる環境先進国ドイツの訪問記もいよいよ帰国の途に着きます。

「ウラナミなのに毎回内容が難しい、文章が固い」と言われてきましたが、せっかくなので最終回まで固めでいきたいと思います!(笑)

今回のドイツ海外研修を終えて、訪問先の素晴らしい活動を思い起こしてみると、そこには情熱と覚悟を持って活動している「人」が必ず存在していました。全ての活動の始まりは志を持った「一人」から始まるんだなと、改めて感じています。

私も今回の研修を終えて、「湘南のまちを日本一の環境先進都市にして、そのモデルを全国に広げたい!」と強く思うようになりました。

「全ては一人の情熱と覚悟のある行動から始まる」

今や 59 万人の会員を擁するNABU(ドイツ自然保護連盟)も 1899 年に「野鳥の母」とも呼ばれるリナ・ヘレン夫人一人の思いから始まった団体です。それを思えば、「一人でもできないことはない!」と超前向きに考えられます。

海外研修はこれで終わりましたが、本当の旅はこれから始まります。海外研修に行く前の自分と帰ってきた自分は大きく変わりました。誰かがやるのを待つ のではなく、自分から率先して日本一の環境先進都市をつくるという「志」の実現に向けて行動を起こしていきたいと思います。

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余談ですが、すべての研修を終えた最終日、フランクフルト空港であとは飛行機に乗って日本に戻るだけというとき、またもや引率のマネージャーから「サプライズプレゼント」が・・・。

機中で気分良くお酒を飲んで研修の余韻に浸ろうと思っていた私たちに一言。

「研修成果を4,000字の論文にまとめて提出してください。成田到着までにね」

さすがセブン-イレブン財団、簡単には終わらせてもらえませんでした。楽しい気分が一気に鬱へ。論文を提出しないと成田空港から帰らせてもらえないそうで、過去の研修生が成田空港に何時間も居残りになったという恐怖のエピソードも聞きました。

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それから11時間のフライト中、研修生は全員ノートパソコンにかじり付いたということは言うまでもありません。機内照明が消えた暗い中で、研修生5人がいる席だけ不気味にディスプレイが白く光っていました。当然、ビールもワインも映画も睡眠も、お楽しみは全てお預けとなりました。

そして、なんとか論文を書き上げ成田空港に到着。同期全員が論文を無事に提出することができました。修了式でいただいた「修了証」の重みは研修生にしか分からない共通の絆となりました。

最後になりますが、つたない連載にお付き合いいただいたウラナミ読者の皆さん、快く研修に参加させてくれたサーフレジェンドの加藤社長や社員の皆さん、そして、切瑳琢磨した同期の仲間たち、本当にありがとうございました。同期のみんなと一緒に過ごした11日間は自分の人生の中でも特別な時間であり、一生の宝になりました。

この海外研修は全国のセブン-イレブンの店頭に寄せられた温かい寄付で実施されており、国民一人ひとりの小さな善意が、私を海外研修へと送ってくれました。改めて、ドイツで学ぶ機会をいただいたことに心から感謝します。

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もし、ウラナミを読んで、セブン-イレブン財団の「環境NPOリーダー海外研修」に興味を持った方がいらっしゃいましたら、今年も5月から募集が始まりますので是非応募をしてみてください。きっとかけがえのない経験と仲間を得ることができると思います。

連載を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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