服部予報士のウラナミ『なぜ4月始まり?』

服部予報士

服部予報士
服部予報士 サーフレジェンド所属気象予報士、防災士。 小学校の理科の授業で天気に興味を持ち、大学は海洋気象を専攻。 TV・ラジオでの気象解説や、古民家イタリアレストランの店長などの経験を持つ。 「天気と海、旬の食材と話題を通して季節の移ろいを感じられる」ことを ライフワークとして、メッセージを伝えてゆきたいと思います。

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3月、4月は別れと出会いの多い時期。このところ引越し業者のクルマも多く見かけ、異動・移動と忙しくされている方も多いのではないでしょうか?

ところで、1年の始まりは1月1日なのに、何故4月始まりなんてあるのでしょうか?

歴史を遡(さかのぼ)ること、明治19年。会計年度が4月始まりに決まったことに由来するようです。では、その根拠は?というと、当時の商人や幕府における予算管理が習慣化し、当然、1年区切りの予算立てにはなるのですが、稲作中心だった日本では、米作りが始まる時期に一年の始まりとすることが、日本人には合ったようです。

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ちなみに教育の面では、高等教育についてはドイツやイギリスをお手本にして始まったため、当時は9月入学が主流だったようです。また、明治政府の徴兵者届出が9月ということもあって、優秀な学生が兵隊にとられないようにとの配慮もあったとのこと。
それも時が進み、徴兵者届出も4月になり、教育の場も、徐々に4月スタートに変わり、昭和に入る頃にはほぼ4月に揃うことになりました。

必然的に新卒時期が揃ってくると、民間企業も就職時期が揃い、4月から新年度というサイクルが定着したということなんですね。

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さて、先日「波伝説」と姉妹サイト「海快晴」を全面リニューアルし、新たなスタートをさせていただきました。しかしながら、色々とご不便とご迷惑をお掛けしてのスタートとなりました。厳しいお言葉を頂戴し、なかには退会を選択される方もおられました。
いま改めて、皆様から頂いた言葉を受け止め、再び「波伝説、良いね!」「海快晴、頼りにしてるよ」という言葉に変えられるよう、スタッフ一同取り組んでまいります。誠に勝手ではございますが、引き続き、皆様からの叱咤激励をいただけますようよろしくお願い申し上げます

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