上條将美のウラナミ『新しいスタート』

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

 
 
新年、明けましておめでとうございます。2019年も波伝説をよろしくお願いいたします。

2018年のWSL CTツアーは、グランドチャンピオン争いが最終戦のパイプラインマスターズまでもつれ込んだ中、ガブリエル・メディーナが年間のグランドチャンピオンになり、パイプラインマスターズでも優勝という彼にとって完璧な形で幕を閉じましたね。
この試合でのガブリエルのサーフィンは、天才中の天才が集まる中でも群を抜いていました。以前から定評はあったものの、そのチューブスキルは非常に高く、波のセレクトからブレイクに合わせたスピードコントロールとライン取りは、ラウンド1の時点で優勝を十分に予感させるものでした。
また、それに加えて小さめの波やチューブを抜けた後のエンドセクションでのエアーも高さがあり、バリエーションも豊富で、パイプラインでのサーフィンのスタンダードをかなり高いものに押し上げたと思います。

そして、2019年が始まり、WSL CTツアーは4月のオーストラリア・ゴールドコーストの大会からスタートする予定です。
参加するメンズCTクラスは2018年のCTツアーのランキングトップ22位までと、QSツアーのランキングトップ10位、それにワイルドカードの2名を含む計34名で構成されます。
CTツアーの22位以内に入るのも至難の業ですが、QSツアーで世界の上位10位までに入るのも、それに負けず劣らず非常に至難の業だと思います。
その中でQSツアーでは年間チャンピオンになり、CTツアーでは自身の目標であるランキング10位以内を達成したカノア・五十嵐プロは本当に凄いの一言につきますし、2019年の活躍も期待するなという方が無理ですよね。

さて、QSツアーからCT入りしたサーファーの中で自分の中で特に思い入れのあるのが、ライアン・カリナンとジャック・フリーストーンです。
彼らとは、2018年春に行った波伝説の企画「25周年記念イベントメンタワイトリップ」において、たまたまタイミングが重なり、マカロニ、HTで2人のサーフィンを見ることができました。サーフィンがメチャメチャ上手いのはもちろんのこと、スタイリッシュな本当にカッコイイサーフィンをしていました。
波伝説ライダーである高橋健人プロは、以前にライアン・カリナンのケアをしたことがあるらしく親しく話をしていましたが、自分は特に面識があるわけではなく、たまたま一緒になっただけでしたが、親近感がわいて2人のCT入りを応援していました。
結果、ライアン・カリナンはQSランキング4位で、ジャック・フリーストーンは13位だったものの、CTのトップ22位以内のランキングを持つカノア・五十嵐プロを含む3名分の繰り上がりでCTツアーに入ることができました。
なお、QSツアーで14位だったイーサン・ユーイングもアンディ・アイアンズとタジ・バロウをミックスしたようなカッコイイサーフィンで自分の大好きなサーファーですが、あと一歩届かず、残念ながら補欠になってしまいました。
CTツアーが始まる予定は4月とまだまだ時間がありますが、楽しみで非常に待ち遠しい今日この頃です。

波伝説ニュース 「WSLが2019年のCTメンバーを正式発表」
https://www.namidensetsu.com/news/namidensetsu/251727
 
 

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