米山予報士のウラナミ『フィリピン旅行③〜波編〜』

米山予報士

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サーフィンが趣味で、湘南を拠点に波情報をお届けする仕事をしています。 サーファーの皆さまが安心して海を楽しめるよう、役立つ情報を提供することを心がけています。 皆さまのサーフィンライフがより充実したものになるよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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前回の続きです.

今回は、ラ・ウニオン周辺のサーフスポットについて詳しくご紹介します。

モナリザポイント

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ラ・ウニオンで最も有名なサーフスポットは、モナリザポイントです。

WQSのコンテストにも良く使われており、周辺にはホテルが多数あるのでアクセスも非常に便利です。

ここでは、ボトムがリーフとサンドのミックスになっており、主にレギュラーの波が立ちます。

鋭いリーフではなく、マイルドなリーフなので、裸足でも平気でしたが、ブーツを履いてる方も少数いました。

グーフィーも乗ることは可能ですが、レギュラーのほうがショルダーが長く続くため、ほとんどの方がレギュラーの波に乗っていました。

このスポットは、チューブライディングには適しませんが、波が比較的長く張るため、ロングボーダーはノーズライドや、ショートボーダーはアクションを楽しむことができます。

地元のサーファーのほか、韓国人や日本人、少数のヨーロッパ人も訪れており、波のサイズは腹からオーバーヘッドくらいまででした。

特に胸から頭のサイズの波は形が整っており、非常に乗りやすい波でした。

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モナリザ周辺のポイント

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モナリザ周辺は主にビーチブレイクが多く、全体を見渡すといくつかのポイントが確認できました。私自身は、モナリザの左側にあるポイントにも入ってみました。

そこはグーフィーのブレイクが中心で、厚みのある波が特徴でした。レギュラーが主流のモナリザとは異なり、グーフィーでのライディングができたため、異なる波を楽しむことができました。

さらに、他にも複数のブレイクが存在し、地形によって多様な波を楽しめることが魅力のひとつです。

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カリールポイント

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カリールポイントは、モナリザポイントがクローズコンディションの場合にその真価を発揮するサーフスポットです。

ここは、波のサイズがモナリザよりも落ちるものの、風をかわし、主にレギュラーの波が立ち、モナリザよりも長いライディングが可能となります。

モナリザポイントからはトライシクル(バイク)で約10分ほどの距離に位置しており、アクセスも容易です。

私自身、モナリザポイントがジャンク・クローズしている日には、2日間ほどカリールポイントでサーフィンを楽しみました。

所々に速いセクションがあり、大きなサイズの波は必ずしも形が良いとは言えなかったものの、特に胸くらいのサイズの波は整っていて、人生最長とも言えるほどの長いライディングができました。

ロングボーダーにとっては、ノーズライドがしやすく、距離を稼げる理想的なスポットです。

私は長く乗れて体感的には1分~1分30秒くらいでしたが、本当に良い時は、もっと長く乗れるようです。

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タボックポイント

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タボックポイントは、モナリザポイントのコンディションがあまり良くないときに利用されるサーフスポットです。

モナリザポイントからはトライシクルで約10分の距離にありますが、カリールポイントとは反対方向に位置しています。

このポイントも、波のサイズがモナリザよりも落ち、全体的にメローな波質が特徴です。

私がチェックした際は、波の状態があまり良くなかったため、最終的にはモナリザポイントで入りましたが、モナリザがややハードな状態や風の影響を受けている場合、タボックポイントがより良いコンディションになることもあるようです。

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ロングボーダー天国・ラ・ウニオン

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ラ・ウニオンの海は、波質はショートボードでも十分にアクションを楽しめるレベルにあると思いますが、全体的にロングボーダーが多いのが特徴です。

そのため、やはりロングボーダーにおすすめです。特に、メインポイントはレギュラーの波なので、レギュラーフッターのロングボーダーには天国のような場所だと思います。

また、海水温が暖かく、水も綺麗なので、サーフィン時にはトランクスで快適に楽しむことができます。

日本が寒くなる冬から3月頃までコンスタントに波があり、乾季で天候も安定しているのが大きな魅力です。

マニラやクラーク空港のあるアンヘレスからはやや距離があるものの、それでもまた訪れたくなる魅力的なサーフィンタウンだと感じました。

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