米山予報士のウラナミ『国内トリップ②〜島根編〜』

米山予報士

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米山予報士/大学を8年で卒業。その間、勉強などせず、山と海で遊ぶか家に引きこもっていました。当然、就職などまともにできるはずがなく、社会人経験もゼロ。なのに30歳になってしまいました。ただ、山のおかげで天気図に興味をもち、サーフィンをやっていたから気象予報士になれたと思います。サーフィンと気象、波情報の業務を精一杯頑張りたいです。

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国内トリップ①〜鳥取編〜』の続きになります。

鳥取県でサーフィンをした翌日は隣の島根県へ向かいました。早朝に出雲市に着いて、真っ先に海をチェックしたのですが、波が全然なく、しかもすでにオンショアがそよそよと吹いてきてしまっていました。仕方がないので、出雲大社へお参りに行くことにしました。

10月は、旧暦では神無月(かんなづき)と呼ばれ、全国の神さまが出雲大社に集まるとされている月です。あとで調べると、神無月の由来は諸説あることが分かりましたので、そのいくつかをご紹介します。

①全国から神さまが出雲に集まるとされ、地元の神さまがいなくなるから『神無月』である。
②神無月の『無』は『ない』ではなく、『の』という意味がある。つまり、『神の月』である。
③雷の発生が少ない月なので、『雷無月(かみなしづき)』が神無月となった。冬の日本海側は西高東低の気圧配置が強まる雷ので、寒気が降りて大気が不安定になるために雷の発生が多いのです。

出雲大社では、全国の神さまが集まるので、神有月・神在月と呼ばれていることも分かりました。八百万(やおよろず)の神がいるとされる日本の神さまにお願いができるチャンスをいただいたので、「良い波に乗れますように!」とお願いをし、早朝は人も少ないせいもあってか、神さまがしっかりと聞いてくれた気がしました。
しかし、実際は旧暦の10月は毎年変わり、僕が訪れた10月20日は厳密にはその期間ではなかったようです・・・。
 
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運が良かったのかは分かりませんが、この時はまだお願い事が通じたと信じていたので、気分が良いまま波を求めて西へ向かいました。途中で寄った所はどこも鳥取よりもサイズダウンし、風でザワつくイマイチなコンディションでしたが、大きな風車がいくつもある海岸線で有名な江津市を通ると、トリップ感を味わわせてくれました。
 
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さらに西進し、結局、波情報を提供している千畳に行き着きました。風は影響していましたが、島根の中で最もうねりに敏感と言われるだけあって胸くらいは残っていました。夕方にはさらにサイズダウンしていましたが、この日は千畳に居座り、何とかサーフィンをすることができました。
 
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続く
 
 

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