7月4日時点。先日より千葉北エリアでは急激な水温低下が起きています。
地上は気温30度を超える夏日なのに、海に入ると凍えます。ちょっと前までは、そろそろトランクス・タッパーかなぁ~なんて思っていたのが、3ミリ・ジャージフルを着用。それでも、露出している手と足がキンキンで、ブーツを履いている人もいたり。
実際にここ数日間の一宮ポイントの実測水温を見てみると。
6月25日 20.8℃
6月27日 17.2℃
7月01日 15.4℃
7月04日 14.5℃
なんと9日間で-6.3℃も水温が低下していたのです。
14.5℃って!3月~4月の水温です。そりゃ~冷たいわけです。
原因は6月26日から9日間も強く吹き続いている南~南西風。ご存知の方も多いですが、「夏の千葉北では南風が吹くと水温が下がる」というヤツです。
以前のウラナミやネットにも色々と載っているので、詳しくは書きませんが、ザックリいうと……。
北半球では、地球の自転の影響により、全ての動くモノは進行方向から右側に曲がるという性質があります。そのため、南寄りの風が強く吹くと、北寄りに向かって流れが発生し、それが自転の影響で東寄りの流れになります。その流れによって、日射によって温められた表層の海水が東寄り(千葉北では陸から沖)流れてしまい、表層の海水を補うために、海底付近の冷たい海水が湧き上がり水温が下がるという現象が起きます。
この「夏の千葉北では南風が吹くと水温が下がる」という現象が起きやすかった時期を、過去の一宮ポイントの実測水温と波情報で調べてみると……。
2016年:5月~7月
2017年:5月~8月
2018年:6月(今年)
いずれの年にも共通する点は、
●表層の水温が上がり始めて15~16℃くらいになる5月・6月からこの現象が起き始める。
●7月~8月になると表層の水温はどの方向の風が強く吹いても23~24℃くらいと安定する。
あと1~2か月は、この現象が続くことが想定できます。
南寄りの風が強く吹いた次の日は、千葉北の概況や一宮ポイントのつぶやきに掲載されている実測水温を参考にウェットセレクトをして、ファンサーフを。
凍えるサーフィンは冬だけにしましょう!