KYのウラナミ『リターン』

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KY:防災士。『波伝説カー』と共に海から海へ… 16年目にして、その移動距離は月迄の380,000kmを2往復目に突入しています!

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スーパーの自動ドアの前で、ガラスに映る自分を見て、ハッとしてリターン。マスクを忘れて車に戻る。マイバッグを忘れて車に戻る。

 歌の歌詞にでもなりそうな……(笑)。まだまだ新しい生活様式が染み込んでいないと気づいた私ですが、実は、サーフィンでもリターンしています。でも、うっかり忘れ物のリターンではありません。

「リターン・トゥ・ザ・ビギニング」初心に帰る、ということです。

前回のウラナミにも書いたように、今年の海はいつも混雑していて波も小さい。それならば、人と被らない波を選んでテイクオフのトレーニングをしようと考えたのでした。

まず、海に入ったら10本きっちりテイクオフをする。これを自分に課してやり続けています。

波が良い場所には行かず、インサイドや人と離れた場所に行き、しっかりとパドルをして波と自分をリンクさせてから立つこと。

小波、厚い波、掘れた波の、それぞれに対して波を追いかけるスピードや角度や体の反り具合などを考えながらやってみること。

 サーフィンを初めたばかりの頃はうまく乗れなくて試行錯誤していたのに、ある程度波に乗れるようになってくると、波のパワーに頼ってサイズを求めたり、板の長さや性能に頼ったりしてしまいがちです。でも、本当に上手な人は、どんな波でも、どんな板でも、技術で乗りこなしているように感じていました。

良い波の時に楽しむためには、それなりに技術を磨いておかないと……。

そんな気持ちで、取り組んできた「リターン・トゥ・ザ・ビギニング」も1カ月近くが過ぎた頃、とうとう『 the day 』がやってきました。

超特大のセットをアウトからキャッチ!

周りから「今のよく行けたね」と驚かれました。普段なら躊躇(ちゅうちょ)するサイズでしたが、その日は違いました。

 

「なんか、きっと!行ける気がするっ!!!」

必死で波を追いかけ、渾身のパドルから、しっかりと板を走らせてのテイクオフ。面ツルの厚くて長いスロープを滑り降りる感覚と立ち上がった時に見えた景色に、もの凄く興奮しました!

 

小さな努力の積み重ねが、自信につながった瞬間です。

今さら「テイクオフ」ですが、初心に帰ったおかげで少し上達できたのかもしれませんね。これからもずっと良い波を追い求められるように、小さな努力を続けていこうと思いました。

全ては「テイクオフ」から始まるのだから。

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