サーフィンバブルは本当なのか?最新のレジャー白書が待ち遠しい|MINのウラナミVol.350

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MIN/社畜暦23年/サーフ事業局所属/小笠原父島出身(実は湘南茅ヶ崎うまれ)/波乗り歴は30年以上/サーフィンと海以外の趣味は、仮想通貨、ガジェット、アクアリウムで、社内ではいわゆるオタ寄りな存在(?)
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こんにちは、MINです。ここ湘南では、昨年の冬ころから訪れるサーファーが例年より多い印象を受けており、週末には一般行楽客も相当数が訪れていて、最近では海の家の建設が着々と進められるなど、海岸線は例年とほとんど変わらない景色となってきています。皆さんのお住まいの地域はどのような状況でしょうか。

波伝説の会員さまに、サーフィン時間が増えたかどうかをお尋ねしたところ、下図のように「増えた」と回答された方は15%だったものの、54%もの方が「減った」と回答されました。サーファーの数が例年より多い印象を受けているのは、回数が増えたのではなくてサーフィンをする人が増えたのか、あるいは湘南エリアに限定して増えているということなのかもしれません。

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レジャー白書にコロナの影響がどのように反映されるのか

『レジャー白書』で発表される統計情報に、コロナの影響がどのように反映されるのか、とても興味深いところです。

『レジャー白書』とは、日本生産性本部という公益財団法人が発行している、日本国民のレジャー活動と受給の両面から総合的に分析している実状報告書で、毎年9月に発行され、前年の調査結果がまとめられています。

コロナの影響を受ける前の2019年までのところでは、サーフィンの参加人口は2009年に急激に減少して以来、推計でおおむね50〜60万人となっており、横ばいの状況が続いています。

一方、サーフィン参加者が、サーフィンをするためにどれくらいお金を使ったかという視点でみますと、2017年の779億円をピークに、過去2年は減ってきています。

しかし、着目すべきはその金額ではなく、会費等にかけられている金額の割合です。

下のグラフの赤い部分は「会費等」、青い部分は「用具等」に分類される消費額を表しています。用具等については、大きな変化はないものの、会費等については全体の消費の多くの割合を占めるようになり、特に2017年は用具等にかけられた予算を上回っていました。

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サーフィンスクール、レッスン、サーフショップのクラブ会費などがこれに含まれると思いますが、会費等がここ数年のサーフィンの市場規模は大きく成長させていることは間違いないでしょう。
 
 

サーフィンバブル?は反映されるのか

なぜ、この会費等の数字に着目しているかといいますと、このコロナ禍において、2020年は国民一人当たり一律10万円の給付金が配られたことをきっかけに、サーフィン業界の、特にギア関連の業種からは在庫切れなどの嬉しい悲鳴が多く聞こえてきているからです。

実際に、波伝説の中での調査でも、下図のようにサーフィンバブルを感じられている方は全体の25%も存在しますので、今年9月に発行される最新の『レジャー白書』には、サーフィンの市場規模に大きな変化があるのではないかとみています。短期的にでも、用具等、会費等への消費が大きく拡大すれば、その後のサーフィン市場の底上げにつながるだろうと、私は期待しています。

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用語説明

参加人口:ある余暇活動を1年間に1回以上行った人口の推計。

 

 
 
 
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