日本のサーフィン参加人口はボトムを打つのか?|MINのウラナミVol.323

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MIN/社畜暦19年/サーフ事業局所属/小笠原父島出身(実は湘南茅ヶ崎うまれ)/波乗り歴は25年以上/サーフィンと海以外の趣味は、ガジェット、カメラ、アクアリウムで、社内ではいわゆるオタ寄りな存在(?)
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こんにちは、MINです。前回のウラナミでは、レジャー白書の情報をもとに、年代別のサーフィン参加人口(※レジャー白書ではサーフィンとウィンドサーフィンの合計数値となります)の変化について書いてまいりました。今回は、参加人口そのものについて書きたいと思います。

サーフィンの参加人口は、レジャー白書に記されている値だけ見ると2017年は60万人で、2015年の30万人から倍増しています。この参加人口の数字の推移について、どの様に捉えれば良いかを『レジャー白書2017』の発表会のときに質問したところ、「小さい市場では誤差が出やすいのは確かだが、3年くらいの移動平均の数で捉えればおおむね問題ないでしょう」と、アドバイスをいただきました。

そこで早速、2002年から2017年までのウィンドを含むサーフィンの参加人口の3年の移動平均をグラフで表してみました。
 
MINのウラナミ
 

およそ10年前から市場の縮小が始まり、2015〜2016年でボトムを打ったように見えます。今後の団塊世代の参加人口数の変化が気になるところですが、現時点では上昇傾向に入ったかのように見えます。

 

サーフィン参加人口増加の兆し

2018年の夏から営業が開始されたCitywave Tokyoの人工波をご存知でしょうか。まだ、実際に自分の目で見たことがなかったので、先日、機会があったので、じっくり見学させていただきました。

そこには、サーフィン未経験者ばかりが多く集まっており、海で行われるサーフィンスクールとはまったく違うアプローチで、サーフィン体験をユーザーに提供していました。

短いボードを使い、最初からボードの上に立った状態からスタートするのです。はじめは、初心者用に設置されたバーに掴まりながらバランスを取る練習を行い、慣れてきたら手を離したり、バーを取り除いて自分だけで滑るのです。

Citywaveを見て最も衝撃的だったことは、インストラクターと手をつなぎながら波に乗る練習ができることです。

 
これはほんとに斬新でした!
 

海では絶対にありえないレッスンだと思います。

・真水なので塩でベタつかない
・砂がつかないので清潔
・海に行く時間を省ける
・電車で簡単にアクセスできる
・手厚いサポートを受けられる
・テイクオフという大きな障壁がない
・道具はすべて無料レンタル可能

サーフィンを始めるための敷居を全部取り除くことができるこのようなウェイブプールが、今後、サーフィン体験者を増加させることでしょう。そして、「本当のサーフィンを体験したい」と思うユーザーが増えて、その結果、サーフィン参加人口が増えるであろうと、Citywaveの体験者を見ていて確信しました。
 
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将棋界の変化

サーフィン参加人口増加の兆しは見えてきていますが、その他の業界ではどのような状況なのでしょうか。

サーフィンとは無縁ですが、2017年は将棋界が大きく動きました。ご存知のとおり、プロ棋士の藤井聡太さんが15歳の若さで前人未到の新記録、29連勝を達成しました。

このことは連日メディアで報じられ、将棋界としての広告効果はおよそ180億円にものぼったそうです。

なぜ29連勝がすごいのか、実際に有名なプロ棋士から聞いたところ、それだけのプロ棋士が、万全と思われる藤井聡太対策をした上で対局に挑んでいるにもかかわらず、それでもなお、彼らの想像ができないような手を打ってくることにより、29連勝が達成されているということで、連勝数そのものもすごいのですが、「奇跡」という言葉では簡単に言い表せないほど、その実力や知性が本当に優れているということを意味するそうです。

藤井聡太さんの活躍をきっかけに、加藤一二三さんのバラエティでの活躍も加わり、人々の将棋への関心が高まり、レジャー白書の調査で2015年、2016年は2年連続で参加人口が530万人と低迷していたものの、2017年はいっきに700万人まで増加しました。

ちなみに、インターネット上での調査が始まってからの将棋の参加人口の最高は2009年の1270万人です。

過去、羽生善治さんがプロデビューしたとき、竜王戦を制覇したとき、七冠を達成したときも、参加人口数が増加していたようで、スターの誕生とその活躍が参加人口と相関していると言えるようです。
 
 

2020東京オリンピックの結果次第か?

将棋界の例のように、スターが誕生することによって様々な効果が生まれ、参加人口が増えるというシナリオがサーフィン業界にも欲しいところです。

その可能性があるとすれば、もっとも近いところでは、やはり2020年の東京オリンピックでしょう。先に伊良湖で行われた『2018 ISA世界サーフィン選手権』では日本が総合優勝しましたので、オリンピックでも大いに期待できるのではないでしょうか!

前回のウラナミで書いたように、あと数年で団塊世代の市場が大きく減少してしまう可能性があることを考えると、やはり10代、20代のサーフィン参加率・参加人口が上がらないと、いっそう厳しい市場になってしまう恐れがあります。そうならないためにも、日本代表選手にはオリンピックでの活躍を期待したいところです。皆で盛り上げて、応援しましょう!

がんばれ、ニッポン!

※サーフィンの参加人口
レジャー白書の統計データには、サーフィンとウィンドサーフィンが一括りにされてしまっているため、サーフィンだけの数字はわかりませんが、当記事では、仮定としてこの数字をサーフィンの市場のみの数字として捉えさせていただいています。

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