こんにちは。先日、定期健診を受けて衝撃的な数値をつきつけられてきたMINです(値は内緒)。血液検査の結果など詳細はまだ手元に届いていませんが、ここ数年、体重、体脂肪率、お腹周りと、なかなかいい数値が出てきているので、いつメタボ宣告されるのか毎度ビクビクしてしまいます。
仕事や家庭のことで特に忙しい30代〜40代は、どうしてもサーフィンの機会が減ってしまいがちという方は多いかと思います。もう半年サーフィンしてない、人によっては一年以上海を見てない。そんな方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
サーフィン参加率の低下
「若者世代に人気のサーフィン」などとテレビではナレーションされていますが、実際には日本のサーファーの年齢構成は30代〜40代が大半を占めていて、この世代のサーフィン参加率の低下は業界にとって深刻なダメージを与えます。実際に業界内で「厳しい」という言葉はどこへ行っても聞こえてきます。
では、実際にどれだけ厳しくなってきているのでしょうか。個人的興味で調べてみましたので、備忘録として以下に記させていただきます。
レジャー白書から読み取れたこと
(公)日本生産性本部から出ている『レジャー白書』の推計によれば、2004年の1年間にサーフィン・ウィンドサーフィンの参加人数(一度以上行ったことのある人数)は110万人でしたが、2015年のそれは約73%減の30万人でした。
あくまでも推計値であるため目安の数字として見る必要はあるものの、この11年間で参加人数が約73%も減っているという事実は、衝撃を受ける方は少なくないでしょう。
さらに、サーフィン・ウィンドサーフィンの道具や会費等で消費される金額の1年間の費用の平均は、2004年は88,800円/人、2015年は53,600円/人で約40%も減少しており、総額で表すと2004年は約977億円(88,800円×110万人)なのに対し2015年は161億円(53,600円×30万人)と、84%も減少しているという結果に驚きを隠せません。
推計値とはいえ、ここまで減少している数値を見せられると、サーフィンする人が激減してるのだから
厳しくなることは必然だった
と思わざるをえません。
※2005年の参加人数は180万人でしたが、手元に詳しい資料がないので詳細は割愛します。
減少理由
サーフィン参加人数の減少の直接の原因は、参加人口の数(母数)と参加率を見たところでは、参加人口の減少だけでなく、サーフィン・ウィンドサーフィンの参加率が下がった。つまり「やらなくなった人の割合が増えた」ということが大きいようです。
2004年の参加人口は11,001万人、参加率1.0%(110万人)
2015年の参加人口は10,083万人、参加率0.3%(30万人)
また、2004年の20代男性だけでみると参加率は4.5%(35.7万人)、30代男性だけでみると3.1%(31万人)でしたが、それらが30代、40代になった2015年ではそれぞれ1.5%(10.6万人)、1.0%(8.4万人)まで落ち込んでいます。
ちなみに、2015年の20代男性だけでみた参加率は0.5%(3.4万人)ですので、この11年間で20代男性だけで32.3万人も減少したことになるようです。
サーファー人口が減っているわけがわかりました。
そろそろ底打ち? 潜在需要はまだありそう?
一方、『レジャー白書』で情報を調べている中で、少しだけ安心したことがあります。それは、年間平均活動回数が上昇していることです。2004年は13.6回でしたが、2015年は24.5回。つまり、活動頻度の高い人(コアなサーファー)の割合が高くなっているということが伺えるので、この先の参加人数の減少ペースは少し緩やかになるのかなと、個人的に期待しています。
また、2005年時点での「サーフィン・ウィンドサーフィンをやってみたい」と思う人口(潜在需要)は、推計で2005年は264万人、2015年は210万人で、2割ほどしか減少していませんので、再び拡大できる可能性は残っているようにも思います。
世界に目を向ければサーファー人口は増加傾向にあるようですし、それと逆行している日本も、そろそろ底を打って2020年のオリンピック開催をきっかけに上昇に転じて欲しいと願うばかりです。
※用語説明
参加人口:ある余暇活動を1年間に1回以上行った人口の推計。
参加人数:ある余暇活動を1年間に1回以上行った人数の推計。
参加率:参加人数÷参加人口
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