今年の夏、暑かったって本当?湘南は観測史上最高気温を記録!|MINのウラナミVol.379

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MIN/社畜暦26年/サーフ事業局所属/小笠原父島出身(実は湘南茅ヶ崎うまれ)/波乗り歴は35年/サーフィンと海以外の趣味は、暗号資産、STEPN/STEPN GO、ガジェット、アクアリウムで、社内ではいわゆるオタ寄りな存在(?)
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こんにちは、MINです。今年の夏、皆さんはどう感じましたか?「猛暑だ」とよく耳にしましたが、実際のところ去年と比べてどうだったのでしょうか?私は湘南でほとんどの夏を過ごしましたが、個人的には昨年よりも暑い印象を受けました。実際、8月15日には、37度という観測史上最高気温を記録しています。

そこで、感覚だけでなく、気象データをもとに今年の夏を振り返り、なぜそんなに暑く感じたのかを一緒に考えてみたいと思います。
 
 

実際の気温データを見てみよう

まずは、昨年(2023年)と今年(2024年)の7月と8月の「辻堂」のアメダスが観測した気温データを比較してみましょう。下の表は、各条件に当てはまった日数をまとめたものです。

条件 2023年 2024年
7月 8月 7月 8月
真夏日(最高気温が30度以上) 21 28 21 26
猛暑日(最高気温が35度以上) 1 3 1 3
平均気温が28度以上 8 28 18 25

 
このデータを見てみると、実は猛暑日や真夏日の日数は去年とほぼ同じか、若干少ない程度であることがわかります。8月に至っては、むしろ去年の方が真夏日が多かったんですね。でも、体感としては「今年の方が暑かった」と感じる人が多いのはどうしてでしょう?
 
 

7月の平均気温がカギ

今年の夏が特に暑く感じられた理由の一つは、7月の平均気温にあります。去年は7月に平均気温が28度を超えた日がたった8日だったのに対し、今年はなんと18日もありました。ほぼ倍増しているんです。このため、7月から8月にかけて、長期間にわたって暑さを感じる日が増え、結果として「今年は暑かった」と感じたのではないでしょうか。
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太平洋高気圧の影響

もう一つ、今年の夏をより暑く感じさせた要因としては、太平洋高気圧の影響があります。今年は例年よりも太平洋高気圧の勢力が強く、日本付近にしっかりと居座っていました。太平洋高気圧は、晴天をもたらし、太陽の強い日差しが連日降り注ぐことになります。その結果、昼間の気温が上がるだけでなく、夜も地表に蓄えられた熱が放出されにくくなり、涼しさを感じにくくなります。

今年はこの高気圧が特に強力で、7月から8月にかけて晴れの日が多く、夜も蒸し暑い日が続いたことで、体感的には例年以上に「暑い夏」となりました。
 
 

チベット高気圧の影響も

さらに今年は、チベット高気圧も日本に影響を与えていました。チベット高気圧は上空の大気を暖め、地上の気温をさらに上昇させる要因となります。今年はこの高気圧が例年よりも強く、日本列島全体を覆う形で影響を与えたため、特に内陸部での気温上昇が顕著でした。

湘南のような海沿いの地域でも、日中の強烈な日差しと高気圧の影響で、気温がかなり上昇し、特に「暑さ」を感じる日が多かったのです。
 
 

湿度と風の影響も無視できない

実際のところ、暑さを感じるのは気温だけが原因ではありません。湿度や風の有無も大きく関わっています。今年は湿度が高い日が多く、体温調節のための汗が蒸発しにくかったため、実際の気温以上に暑さを感じることが多かったはずです。また、湘南では普段は涼しい海風が吹いていることが多いのですが、今年は風が弱く、暑さを和らげてくれる効果が薄かったことも影響しているでしょう。

湿度や風の変化も加わり、今年の夏が「より暑い」と感じる原因となったのです。
 
 

秋も暑さは続くが体調に気をつけて

今年の夏は終わりを迎えましたが、10月にかけても例年より暑い日が続くと言われています。一方で、急激な気温の低下も予想されており、寒暖差が激しくなることが予想されています。こうした気温の変化に体がついていけず、体調を崩してしまうことも少なくありません。

暑い日が続いた後、急に涼しくなると、自律神経が乱れやすくなり、風邪を引きやすくなったり、疲れがたまったりしがちです。こまめに体温調節ができる服装を心がけたり、適度な運動や栄養バランスのとれた食事で体調管理をしっかりと行って、季節の変わり目を元気に乗り切っていきましょう。

これからは過ごしやすい季節になっていきますが、健康第一で気をつけていきたいですね。

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