サーフィン市場は3年でどの様に変化したか|MINのウラナミVol.334

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MIN/社畜暦23年/サーフ事業局所属/小笠原父島出身(実は湘南茅ヶ崎うまれ)/波乗り歴は30年以上/サーフィンと海以外の趣味は、仮想通貨、ガジェット、アクアリウムで、社内ではいわゆるオタ寄りな存在(?)
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MINのウラナミVol.334

こんにちは。お腹まわりのふくよかさが増すばかりで、これからのシーズンのためにどのウェットスーツを作るか悩み中のMINです。

希望としては、ALL2mmのフルスーツとALL3.5mmの柔らかさ重視のフルスーツの2枚がほしいところなのですが、なかなかそうもいかないのは皆さまも同じお悩みではないでしょうか。

過去の波伝説内のアンケート調査では、ウェットスーツもサーフボードも2年おきに購入されている方が多いことがわかっているのですが、どちらも同じ年に両方購入するとなると、けっこうな負担になりますよね。皆さんは、サーフィンにかけているお金は、年間でいくらほどでしょうか。

(公)日本生産性本部から出ている『レジャー白書』の推計によれば、2018年中にサーフィンのために消費された平均金額は、道具等および会費等を合わせて77,800円ほどとなっています。また、年間でサーフィンをする平均回数は18.2回となっており、一回あたりにかけられる費用はおよそ4,270円だそうです。

毎週のようにサーフィンされている方や、ほぼ毎日入られている方にとっては「???」という数字かもしれませんが、市場全体としてみるとこのような推計になるようですね。
 

サーフィン市場の変化

ところで、2年前にこちらの記事で、サーフィンの参加人口が110万人だった2004年のサーフィン市場の規模が977億円だったことに対し、2015年は161億円で84%も減少したと書きました。

その後、どう変化したのか気になりましたので調べたところ、2016年は264億円、2017年は779億円、2018年は469億円と、バラつきはあるもののおおむね回復している様です。特に、2017年、2018年は大きく伸びているのですが、「会費等」に分類される消費がそれを牽引しているようです。

下のグラフの赤い部分は「会費等」青い部分は「用具等」に分類される消費額を表しています。用具等については、大きな変化はないものの、会費等については大きく膨らんでいるのがわかります。

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会費等に分類されるサービスが牽引している

さらに細かく見ますと、会費等の2015年、2016年の一人あたりの年間消費はいずれも1.2万円ほどでしたが、2017年は7.7万円、2018年は3.5万円ほどとなっており、消費額が大幅に増え始めている模様です。

用具等については、それぞれ4.3万円、4.1万円、5.2万円、4.3万円と、一人あたりの年間消費量にほとんど変化がありません。

以上のことから、サーフィンの用具等だけで見た市場は、依然として参加人口に比例するように2004年より大きく減っている状況が続いていると考えられそうです。

一方で、スクールやレッスン、トレーニング、ボードロッカーなどの会費等に分類されるようなサービスは好調になっていると読み取れそうで、これからのサーフィン市場を支えていく大きなカギになりそうに思います。

こういったサービスが盛り上がりを見せていることは、すでに多くの方が肌感覚で感じられていることかもしれませんが、統計的にも好調であることが現れているとなると、いよいよ本格的なものになりそうですね。

おわり

レジャー白書に基づいて書いた過去の記事

用語説明

参加人口:ある余暇活動を1年間に1回以上行った人口の推計。

 
 
 
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