服部予報士のウラナミ『経験値=人の成長』

服部予報士

服部予報士
服部予報士 サーフレジェンド所属気象予報士、防災士。 小学校の理科の授業で天気に興味を持ち、大学は海洋気象を専攻。 TV・ラジオでの気象解説や、古民家イタリアレストランの店長などの経験を持つ。 「天気と海、旬の食材と話題を通して季節の移ろいを感じられる」ことを ライフワークとして、メッセージを伝えてゆきたいと思います。

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先日、妻が入院しました。病気の程度は重くないとは言え、一週間ほどの入院と、4時間ほどの手術が必要でした。

祖父や祖母など、身内の入院や別れはゼロではないですが、だからと言って経験が多いわけでもなく、チキンな私はそれなりに動揺したものでした。

特に術後直ぐの病室に戻って来たときは、麻酔のあとでボーッとした状態で口には酸素マスクをして会話はままならず、当然腕には点滴管…といった様子。看護師さんが手際よく病床の周囲を含め整理してくれる脇で、自分はどう振る舞って良いのか分からずオロオロするし、今夜自分は妻のそばに居なくても良いのだろうか?と思うだけ。結局何かあったところで看護士さんやお医者さんでしか対応出来ないし、そもそも、多少ボーッとしているとは言えナースコールは出来るので、逆に自分が手出しする方が危ないし、もっとも妻に不安を抱かせるだけなんでしょうけど。

そんなわけで、手術当日は面会時間ギリギリまで、ほとんどを妻の側で座って静かーに時間を過ごすだけで終えました。

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翌日。同僚に迷惑を掛けつつ、会社を早々に後にして再び病院へ…。

さすがに翌日も安静が必要で、術後の痛みもあり、ベットの上ですら身動きを取ることさえ苦痛を伴うようでした。ただ、意識はハッキリとしていて、会話もシッカリと成立し、やっとホッとしたことを覚えています。

そんな私の安堵感に包まれる一方で、妻がゆっくりと「些細な事かもしれないけど、自分で立ってトイレに行けるとか、寝返りできるとか、それだけでもありがたいことやね」と。

「そうだね」と返してみるが、やはり実体験を伴った言葉の重みには敵いません。
何事も経験して改めて感じることや、コトの大きさに気付かされることが多いなぁと感じました。

その経験の数が、人に対して優しくできたり、逆に自分が強くなれたり、成長につながるんですね。

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