(トップ画像)海の神様 ウミガメさま
先日の聴講してきたシンポジウムは、海ゴミ問題に関する報告事例でした。
プラスチック・ビニールなどの石油製品のゴミが深刻な状態にあることを、あらためて知る機会となりました。
ウミガメが好物のクラゲということで、間違えてビニールを食べてしまい死に至る事例があるそうです。そういったこともあってウミガメが絶滅の危機にあるという認識は自分もあります。
またマイクロプラスチックという粒上になったプラスチックが外洋に広く漂流していてそれを魚たちがエサと間違えて飲みこんでしまうという事例も少しは知ってはいました。
でもどこか他人事のように思っていたのは、自分はカメを主食としていた訳では無いということ…魚が呑み込んだプラスチックは食べ過ぎなければそのままするりと体外に出てしまうのでは?
いくら食べてもプラスチックは栄養にならないので、生きるのに一生懸命の魚は不憫だな、という程度の認識です。
しかし今回のシンポジウムで知ったのは、ナノプラスチックというマイクロプラスチックよりもさらに微細なプラスチックの粒や粉はその本体に有害物質を吸着させるそうです。
そうやって魚の体内に取り込まれるとPCB汚染などの原因となるそうです。食物連鎖を考えると魚をよく食べる私たち日本人にとって、それはとても恐ろしい話ですよね。
私にはタンカーの事故などによる原油の流出などに比べると、海ゴミ=海洋汚染という図式は緊迫感・緊急性などがあまり感じなかったのですが、美しくあって欲しい海が危機に面しているのはどうやら事実です。
シンポジウムでも報告された1枚の写真に衝撃を受けました。
http://www.huffingtonpost.jp/2013/08/12/trash_waves_indonesia_n_3745924.html
(この写真と文章には出展元があるので参考にご覧ください。)
街中で気軽にポイ捨てされるゴミですが、排水溝から下水管、そして川から海へつながって海ゴミとして流れていきます。
地球人として人類全体で取り組まなければならない環境問題は遠い国で起こっているわけではありません。
私たちの生活そのものであり…目の前の海と世界の海がつながっていることも忘れてはいけませんね。
byハンマー