メメのウラナミ「インターネット原理」

メメ

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プライベートは釣り(船メイン)と歌と馬をくるくる回しながら過ごしています。 釣りのメインフィールドは、東京湾。たまーに相模湾。ごくごく稀に外房。エサの小物釣りが多いです。 IT局所属。

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たまにはIT局らしい話題にしてみようかと思います。
先日、HTML5Conference2017というWeb技術に関するカンファレンスに聴講参加してきました。

朝から夕方までみっちり聴いてきたので、結構頭がパンパンになりましたが、
進化し続けるWeb技術のノウハウや企業の事例などなど、学ぶべきことが多く充実した一日になりました。
中でも、冒頭の基調講演で「日本のインターネットの父」と呼ばれる村井純先生のスピーチが非常に面白かったです。

タイトルは、「Internet for 2050」2050年に向けてインターネットは何をすればいいのか。
「Webばっかやっているとインターネットのことを忘れているんじゃないの?、ということを言いにきました」とはじまった通り、
日本のインターネットの今まで、Root-DNS Server、国のIT関連の法整備の変化や施策について、と、
インターネットをデザインしてきた方ならではの講演でした。

後半には、「俺にとってのインターネット原理」(⁠Principlaes of the Internet to me)という先生自身の自論を説明し、
参加者に同意する/しないを問いかけられていたのですが、これがあとあと読んでも深いです。
以下に転載させていただきますが、個人的にには6、7、8番はシステムの大小関わらず基盤を守る上での根本的な考え方と感じました。

  1. フラグメントするなよ。グローバル標準だ。
    (⁠The Internet is the Internet, not internet.)
  2. 全部の計算機資源はインターネットで最適利用できる。
    (⁠Single platform for the global computing.)
  3. 洗練された分散処理の理想の基盤であるべきだ。
    (⁠Ideal platform for sophisticated distributed systems.)
  4. 計算速度と量に対する要求はムーアの法則どころじゃない。
    (⁠Moore type requirements on computing and processing.)
  5. インターネット上のデータ量は無限に増えると考えるべきだ。
    (⁠Infinity digital data traffic)
  6. 経路の冗長(じょうちょう)性,資源の補完性,その切替の判断がインターネットの命だ。
    (⁠Redundant path, backup, contingency system)
  7. 分散した協調運用が神。安定して,柔軟な運用は分散システムとしてのみ可能。
    (⁠Solid and flexible distributed system for operations)
  8. システムを守ろう。人を守るのは社会がやる。
    (⁠Secure the network system, not users)
  9. WEBが地球の環境だ
    (WEB is the environment of the planet)

youtubeでも公開されているので、ご興味ある方は是非ご覧になってみてください。

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