本牧長崎屋さんで今年自己最多のシロギス62匹(写真は半分の魚)で同船で初めて竿頭に(長崎屋HPより)
皆さま、お元気でしょうか?
前回のウラナミでお知らせしましたが、4月1日のエイプリルフールに月山湯殿山スキー場で、到着して早2本目のバンクドスラロームでまさかの激しい転倒をしてしまい、左足首内側(ないそく)靭帯などを断裂してしまいました。
知り合いの足首の権威の医師からは、サーフィンなどの激しい運動は6月末までの三か月間制限されてしまったため、リハビリに効果の高い初動負荷トレーニングを弊社が運営しているワールドウィング湘南に定休日を除く週に5~6日は通って熱心にトレーニングしています。
初動負荷トレーニングは可動域を拡げるだけでなく、脳と関節と筋肉の連動を良くする効果が有名ですが、実は私のような受傷後のリハビリやうつ病の治療に効果があることが医師によって証明されています。
その理由としては、体内に取り込む酸素を増やすトレーニング効果が骨折や靭帯の回復を早めるのに有効であり、さらには首や肩回りの筋肉がほぐされて脳への血流が良くなって酸素が多く供給されるようになることがうつ病の回復にも効果的なようです。
私の場合は、足首の靭帯の断裂や損傷に加えて小規模な骨折も発生していますが、連日のトレーニングによってゾウの足のように腫れていた左足が見違えるように戻りつつあり、痛みも一気に軽減して、重傷後1週間で松葉づえは必要なくなって杖のみで歩けるようになり、同2週間でギプスが外れ、同4週間では杖なしで自立歩行できるようになりました。その回復の早さに周囲の皆が驚いているほどです。
リハビリ中の今はサーフィンやスノーボードなどの激しい運動ができないために、マリンウェザー海快晴の気象データの実地検証と会員獲得の営業を兼ねて、船釣りをとことん追求することにしました。乗船料が1回8~9000円は掛かるので毎月のお小遣いでは足りませんが、そこは千載一遇のチャンス?と思って割り切ることにしました。どうやら私は「転んでもタダでは起きない」性格のようです。(笑)
4月1日に受傷したものの、4月18日には本牧長崎屋さんでシロギス54匹釣って同船では初めて竿頭(船内一番)になり、同月21日には家族からアジも食べたいリクエストが入ったため同船のアジ釣りで美味しいアジ(金アジとも呼ばれる)を31匹釣り、同月29日には船長が知り合いの金沢八景黒川丸で初のリレー船に乗って午前船でアジ11匹、午後船でシロギス26匹(竿頭)を釣り、5月2日の同黒川丸のシロギスでは型の良いシロギスを中心に34匹(竿頭)、そして5月9日金沢八景荒川屋さんではシロギス43匹釣って、受傷後の船釣り6回のうち4回で竿頭となりました。といっても空いていて釣りやすい平日の竿頭なので、ベテランが多く乗り込む休日ならば倍以上の数を釣らないと竿頭にはならず、まだまだ伸びしろがあることを自覚しています。
でも今はシロギス釣りに行くのが楽しくて仕方がなく、前夜は子どものように興奮してすぐには眠れないくらいです。(笑)
そんなに魚を釣ってどうするの?と言われそうですが、ご安心ください。
実は前々から欲しかったマイナス60度の家庭用冷凍庫を、受傷して2週間後にはポチッと押してゲットしました。
TVなどで漁船の船倉からカチンコチンのマグロがクレーンで引き上げられるシーンをご覧になったことがあると思いますが、あの凍ったマグロの状態がマイナス60度です。
一般家庭にある冷蔵庫内の冷凍庫はマイナス18度がほとんどです。
冷凍して魚などの食べ物が劣化するのは空気に触れることで酸化と乾燥が進むので、ジップロック等に入れると長持ちするようですが、家庭用冷蔵庫内の冷凍庫は開け閉めが多いために冷凍庫内の温度を保つのが難しく、魚によって差があるようですが賞味期限はおおむね2週間が限度のようです。
よって、釣ってきた魚をかなりの期間新鮮に保存することができるマイナス60度冷凍庫を購入することにしました。最初は呆れていた家内も、今では肉や他の食材の保存に活用しています。
なお、青物の魚などに寄生するアニサキスは24時間冷凍することで死滅しますが、お酢だけでは死なないので、シメサバを作る際には一旦冷凍してから調理することをお勧めします。友人の話では、生きているアニサキスが腸壁をかじる痛さは相当だったようです。(涙)
なぜ魚釣りがそんなに面白いのかと思われそうですが、これが奥が深くて本当に面白いんです。笑笑
昨年からシロギスの船釣りにハマってしまったのですが、まずは当日の風向と干満による潮の流れを読んで船のどこに座るのが良いかを考えます。
ここでマリンウェザー海快晴の数値データがとても役に立ちます。
また、東京湾は北東~北風及び南寄りの風が6m以上吹くと三角波が立ち始めて釣りづらくなりますが、相模湾では南寄りの風が6m以上吹くと風波立って釣りづらくなり、どちらも10m以上の風が吹くと船釣りはほぼ中止になります。このあたりは、ジャンクな場所を避けて、良い波を読んで良い場所に移動するサーファーと同じ動きになります。
なお、海快晴の販売促進でクーラーボックスの上に貼るメジャーステッカー40cmを作りました。
希望者には先着10名様までお送りしますので下記までメールをお寄せください。
送付先の住所・氏名・連絡先・海快晴の会員か否か、簡単な釣りのキャリアをお知らせください。
遅くとも前日までに、翌日の釣行日の風向・風速・潮回り・船の混雑度・最近の釣果などを考慮して最終的な場所と船宿を決めます。それでも釣果は、釣り人の腕次第で、具体的には魚の誘い方、タックルの扱いを含めた釣り方の熟練度、手返しの良さ、(名人に学ぶ)仕掛け作り、そして探求をつづける努力と経験が釣果に大きく影響すると考えていますので、毎回釣行後には反省点を見つけて改善を繰り返しています。
1年を通じて東京湾の中ノ瀬でシロギスの船釣りを営業している本牧の長崎屋さんには、名人級の釣り人が乗船することが多いと思います。言わばプロサーファーが競い合う志田下道場のようだと思います。
3月11日に乗船した際には、ちょうど名人中の名人であるK氏の隣にたまたま座りました。
当日は凪で釣りやすかったものの、私は誘い方と仕掛けが合わず、またライントラブルなど手返しも悪くて、33匹で船内の平均的な釣果に終わりました。一方、隣のK名人は入れ食いのように釣り続けて114匹で竿頭となったのでした。2番手が50匹台なので、その凄さが分かるかと思います。名人は2本竿でしたが無駄な動きは一切なく、合理的に2本の竿を手際よく動かしていました。
「早くも釣ったよ。さらに釣った。そしてまた釣った~。マジかぁ~?」
K名人による驚愕の爆釣技で、名人のすぐ隣で自分も釣っているのに名人は魔法をかけているかのように爆釣を続け、たまにしか釣れない私を圧倒したのでした。(涙)
それでもその時に名人から学んだ釣り方と誘い方の一部は、現在の自分の今の釣り方に大いに生きています。負け惜しみかもしれませんが…
なお、シロギスは年間を通して産卵するそうですが、一番の産卵期の7~9月の間は資源保護を考えて今年から私はシロギスの船釣りはお休みすることにしました。
シロギスは塩焼きや天ぷらが有名で美味ですが、刺身は甘くて絶品ですし、最近の我が家ではホイルで焼くムニエル(焦げ目が付かず美味)が人気です。また、外道で釣れるマコガレイやイシモチと一緒に煮魚にもして美味しくいただいています。それに冷酒が合うのなんのって~、ついつい飲みすぎちゃうほどです!!!
孫もシロギスの塩焼きが大好きなので、マイナス60度冷凍庫を生かして今後も「命をいただきます」の感謝の気持ちを大切にシロギス釣りを追求していきたいと思います。
以前にもお知らせしましたが、創業30周年の来年には仕立て(貸切船)を出して「第一回波伝説シロギスカップ」の開催を目論んでいますので、釣りがお好きな方はぜひ一緒に楽しみましょう。(了)