☆加藤のウラナミ『Surfer’s Temple Vol.1』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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『大相撲の立ち合いと、Big Waveの中で今日イチの波をつかまえる瞬間は、どちらも一緒なんだよ~!! こうガッっと気合を入れてテイクオフするんだ!!! クラマスならば、QSのメンバーが20人、30人いる中でも、“今日イチの波”を取るようにしている。波がでかくても、本当に良い波は1日の中でもたった1本か2本だろ。アウトでじっとその波を待ち続けて、その波が来たら大相撲のようにガッっと行くんだよ。』

久しぶりに八丈島にサーフトリップしてきました。

その八丈島で、大相撲秋場所で盛り上がる後半戦の取り組みを、空港近くの定食屋さんのTVで見つつ、レジェンドサーファーの坂本昇氏は、そのテイクオフするポーズを取ろうとして、目をカッと大きく見開いて輝かせつつ熱く語ってくれたのでした。

一昨年に八丈島にサーフトリップした時は波が小さく、その前は逆にデカ過ぎてクローズアウトだったので、台風18号が本州を抜けたあとの今回こそはと期待して羽田空港を飛び立ったのでしたが、台風18号が日本海側を抜けた影響でしょう、初日こそオーバーヘッドサイズはあったものの、二日目は一気にサイズダウンの腹たまに胸サイズ、三日目は干潮前後に何とかできる腰たまに腹サイズに落ちてしまったので、今回も波に当たったという訳ではありませんでした。(涙)

羽田空港から1時間弱の空の旅

羽田空港から1時間弱の空の旅

それでも、3日間を通して天気は良く、温かくて透明度の高い八丈島のポイントを、貸し切りまたは少人数だけで波乗りが楽しめ、島内にあるいくつかの温泉に浸かり、島の焼酎「八重椿」をがっつりと飲み、すっかりリフレッシュして帰ってきました。

三日目は小さくなってしまったが、きれいな海でのサーフィンは気持ちが良い

三日目は小さくなってしまったが、きれいな海でのサーフィンは気持ちが良い

冒頭に紹介させて頂いた坂本昇氏は、1970年代日本中にその名を轟(とどろ)かせた伝説のサーフボード『PIPELINE SURFBOARD』の創設者兼初代シェーパーであり、日本人プロサーファーの第一号でもありました。

PIPELINE SURFBOARD

http://www.pipelinesurfboard.com/

70歳近い現在でも、バリ島のクラマスと八丈島を拠点に、波が大きくて良い処に居続けることを第一に、日々純粋にサーフィンライフを過ごされています。

今年2月にインドネシア東端のバンダアチェで、DOVEの戸倉さん、川井幹夫さん、そして坂本昇氏のレジェンドサーファー三人と、一週間ほどご一緒にサーフィンさせて頂く機会がありました。

アチェでの記念撮影、前列の右端が坂本昇氏

アチェでの記念撮影、前列の右端が坂本昇氏

 

☆加藤のコラム『206歳の輝き』

https://www.namidensetsu.com/news/kato/140972

坂本昇氏から、「もしも八丈島に来たなら遊びにおいで」と誘われていたのですが、こんなにも早く実現するとは思ってもみませんでした。

八丈島には都合10回くらいはサーフトリップに行ってますが、いつもの宿は、多くのサーファーが利用し、オーナーが釣り船の船長であり、かつてはタコスサーフショップを営んでいた島のパイオニアサーファーでもある長戸路忠右(ながとろただすけ)氏が経営する「長戸路旅館」にお世話になるのですが、今回は折角なので、坂本昇氏がオーナーのバンガロー・クー(Bangalow Coo)に泊まることにしました。

長戸呂旅館

http://shoden.ddo.jp/~nagatoro/

バンガロー・クー

http://www.b-coo.com/


バンガロー・クーは、メインのサーフポイントがある末吉地区の入口にある町営の温泉施設『みはらしの湯』(500円)のすぐ上の高台に建てられています。

みはらしの湯

http://www.hikyou.jp/detail.php?shid=30413

とても眺望が良くて、太平洋が広く見張らせるうえに、タコス、サントス、カイザーなどのサーフポイントが見下ろせるので、素晴らしい眺望を独占しつつ、サーフチェックがすぐに出来るのが魅力的な宿です。

大海原が一望にできるバンガロー・クー

大海原が一望にできるバンガロー・クー

 

ただし、入口の坂はかなりの急勾配で、車はローギアでないと上れないくらいです。かつて1台の車が急坂の途中で止まってしまい、その後は車ごと後ろにひっくり返ってしまったことがあるそうです。

食事は自炊か外食にはなりますが、バンガローには調理器具が完全に揃ったキッチンがあり、その他にも、BBQ道具、冷蔵庫、洗濯機、温水シャワー、ウォシュレット付きトイレなどが完備されています。みはらしの湯までわずか50mくらいなので、「島内2日間のバス・温泉共通券」(1000円)を購入すれば、みはらしの湯のみならず、島内にある4つの有料温泉すべてに何度でも浸かれて島内のバスも乗り放題です。

夜は、ハンガロー・クーの近くに街がないので、あたりは真っ暗となり(灯台の光りを除く)、夜空の星がとってもきれいです。我々は毎日天の川が見れたので、ぜひ泊まられた際には、夜はテラスのチェアに腰掛けて、星座や流れ星をチェックして楽しんでください。つづく。

テラスからの眺めは、昼も夜も楽しめます

テラスからの眺めは、昼も夜も楽しめます

☆加藤のウラナミ『Surfer’s Temple Vol.2』につづく

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