服部予報士のウラナミ『できるかできないかじゃない。やるかやらないかだ。』

服部予報士

服部予報士
服部予報士 サーフレジェンド所属気象予報士、防災士。 小学校の理科の授業で天気に興味を持ち、大学は海洋気象を専攻。 TV・ラジオでの気象解説や、古民家イタリアレストランの店長などの経験を持つ。 「天気と海、旬の食材と話題を通して季節の移ろいを感じられる」ことを ライフワークとして、メッセージを伝えてゆきたいと思います。

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先日、海洋冒険家・白石康次郎氏の話を聞く機会がありました。

多くの方はご存知と思われますが、簡単にご紹介すると、1967年東京生まれで鎌倉育ち。1994年、26歳で当時史上最年少となるヨットによる単独無寄港無補給世界一周を達成します。その後も数々のヨットレースで活躍し、2016年には最も過酷な単独世界一周ヨットレース「ヴァンデ・グローヴ」にアジア人として初出場を果たす。残念ながらリタイアとなったが、次回2020年での初完走を目指して準備をすすめている。一方、ヨットレーサーとしての活動以外にも、子どもたちと海や森で自然学習を行う体験プログラムも主宰しています。

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彼が達成しようとする数々のレースは、当然のように大きな嵐が襲うこともあり、ゴールするにはそれを乗り越える必要があります。もっとも彼にとって最初の壁は、船酔いかもしれません。ご存知の方もおられると思いますが、彼は船酔いが激しく、船乗りには向いてないのではないかと、自身でも思ったことがあるそうです。ただ、船を乗ることをやめたいと思ったことは無いそうです。

そこには「好きなことを、とことんやり抜く」ことの大切さという思いが詰まっていて、好きなことをやり抜くためには、色々な試練があり、その試練を乗り越えるためのスキルや体力、精神力が必要となってきます。一方で、当然失敗もあります。ただ、この失敗を通して、スキルや体力、精神力が鍛えられるとも仰っています。

「できるかできないかじゃない。やるかやらないか。」恐怖は、自分が作り出している思いであって、やってみて結果的に失敗したらそれを受け入れ、次に同じ失敗を繰り返さないために準備をして、もう一度やってみる。もちろん人に迷惑を掛けることは絶対にダメな事だけど、夢を達成するためにどれだけ一生懸命になれるかが大事だと。

実は私は白石康次郎氏の話を直接聞く機会は、今回が2回目で、前回はちょうど10年前。確か同じようなお話ではありましたが、講演が終わった後に、私は当時考えていた夢を伝え、達成できるように頑張りたいと話した記憶があります。いまその夢は、100%ではないものの、大きくズレること無くやってこれた様に思います。

白石康次郎氏のような強い大人ではありませんが、私も、これから時代を担ってゆく子どもたちが、色々な体験や経験を経て、自分が楽しいと思うことを一生懸命になれるようサポートしてあげられる活動ができればと思います。

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