服部予報士のウラナミ『小学校へ出前授業』

服部予報士

服部予報士
服部予報士 サーフレジェンド所属気象予報士、防災士。 小学校の理科の授業で天気に興味を持ち、大学は海洋気象を専攻。 TV・ラジオでの気象解説や、古民家イタリアレストランの店長などの経験を持つ。 「天気と海、旬の食材と話題を通して季節の移ろいを感じられる」ことを ライフワークとして、メッセージを伝えてゆきたいと思います。

服部予報士のウラナミ『小学校へ出前授業』

サーフレジェンドでは、海の天気に関する講義や、全国のマリーナや釣りの愛好家さまより、マリンレジャー等がシーズンを迎える前に気象の安全講習会を開いて欲しいなどのご依頼を頂戴しております。

私も講師としてご依頼先へとお邪魔するわけですが、先日は最寄り小学校から理科の授業の一環として、いわゆる「出前授業」をさせていただきました。もう少し正確に言うと、私が所属している会を通して出前授業の紹介があり、紹介頂いた方と一緒に授業をさせていただきました。

服部予報士のウラナミ『小学校へ出前授業』-2

今回の実験テーマは3つ。
1,ビーカーの中で雨を降らせよう。
2,ビーカーの中で積乱雲を作ってみよう。
3,空を眺めてみよう。

普段は1コマ45分の授業ですが、授業参観やオープンキャンパスの様な期間に当たることもあり、今回は特別に2コマ拡大での授業となりました。

1つ目の実験「ビーカーの中で雨を降らせよう」は、簡単に言うとお湯を注いだビーカーに、氷水で満たしたガラス皿で蓋をします。ガラス皿の下には画鋲が貼り付けてあるので、水蒸気が画鋲に触れると液状となり、水玉が成長するとポタッと落ちるというものです。

2つ目の実験「ビーカーの中で積乱雲を作ってみよう」は、ビーカー内に上部は水、底面は1センチほどの深さで牛乳を入れた2層とし、下から火で炙ると、温まった牛乳が上昇するというもの。上昇する様子が積乱雲の発達に似せたものとなります。

服部予報士のウラナミ『小学校へ出前授業』-3

最後は、屋外に出て雲の観察をするというものです。

先生のお話では、45分の枠内で準備~片付けを済ませようと思うと、実施可能な実験も限られてしまうとのこと。また、外部から講師を呼んで行うことも、もちろん数は少なく、子どもたちは、この日をとても楽しみに待っていてくれたそうです。

以前のウラナミでも少し触れたのですが、私が天気に興味を抱いたのが、今回の子どもたちと同じ年の頃。実験中の子どもたちは、ビーカーの中で起こる現象を食い入るように観察し、その姿に、自分の小学生時代を懐かしく感じました。こうした実験や出前授業を通して、子どもたちが何かを吸収して、それを糧に大きく成長してもらえたら良いなぁと思う次第です。

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