※前回のウラナミの続きになります。
私はいつも無い物ねだり。
歴史小説が好きな私は、便利過ぎる現代からかけ離れた暮らしに憧れて、高知県四万十市で古民家暮らしの体験をしました。
最初は感動的だったものの、すぐにネオンが恋しくなる始末。
旅の往路では、和歌山の太平洋側を南下してきましたが、復路は内陸経由で北上して、途中鳴門海峡の渦巻きを横目に走りつつ、大阪に寄りました。
久しぶりの大都会!
いつもは大嫌いな渋滞も、古民家暮らしの後では、むしろ非現実的な出来事です。
しかし、やっぱり私は無い物ねだり。
せっかくなので、京都にも寄れば良かったものの、すでに海が恋しくなっていた私は、高速を飛ばして、名古屋にも寄らず浜松に向けてひた走りました。
夕方には何とか間に合ったので、やっぱり海は最高だなー♪なんて想いながら、サンセットサーフで心と身体を潤しました。
この頃は、夏のピークも過ぎていて、海から上がると多少身体が冷え、温泉が心地良い季節になっていました。
いよいよ旅も終盤を迎え、季節の移ろいと共に寂しさを感じ始めました。
そもそも、なんで旅に出たんだっけ?
それは、サーフィン中心の生活に憧れて、仕事を辞め、ハワイで約半年間過ごして、自分が日本の事を何も知らなかった事に気付き、日本を見たい!という想いと、これから自分が生活したい場所を探すための旅でした。
しかし、実際は、とにかく気の向くまま、自由にフラフラ旅をしていただけだった事に気付き、「なるようになるさ」と、開き直っちゃっていた事を、今でも覚えています。
いよいよ次回は、最終回です。
そんなチャランポランな私はいったいどこに落ち着いたのでしょうか?
続く。