—————————————————————
2月4日は「立春」で暦の上では春となりますが、だからと言って春を感じられる事は少なく、まだまだ寒い日が続いたりしますよね。
さて、立春になると時折「立春大吉」と書かれた札が貼られているのを見たことはありませんか?

ご存じの方も多いとは思いますが、改めて、この「立春大吉」の意味を紐解いてみましょう。
ここでイメージして下さい…「立春大吉」を上から下に向けて真ん中に線を引きます。
すると全ての文字が左右対称になっているのがイメージできますか?
さらに言うと、表から見ても、裏から見ても、立春大吉と読むことが出来ます。
言い伝えによると、昔、鬼が立春大吉の貼ってある玄関をくぐったあと、ふと振り返ると、同じように「立春大吉」を目にします。
すると鬼は「あれ?まだ玄関をくぐっていなかったのかな?」と勘違いして、家に入り直そうとしたところ、結果家の外に出て行ってしまったそうです。
ということで、前日の節分には一年の厄払いに豆まきをし、立春では新しい一年の厄除けとして「立春大吉」を貼り無病息災、平穏無事を祈ったということなんですね。この「立春大吉」は諸説あるようですが、立春の日のうちに、玄関に向かって右に貼るのが良いとされています。
また、あわせて「鎮防火燭(ちんぼうかしょく)」と書かれた札が玄関に向かって左に貼られます。
春は時折「春の嵐」や「春一番」に代表されるような強風が吹いたり、空気の乾燥した季節で火事の怖い季節でもあります。
鎮防火燭は、かまどの火や燭を鎮め、防ぐという、いわゆる火の用心と同じ目的の札となります。
改めて、この一年、皆様にとって災いのない良い一年でありますように、お祈り申し上げます。