ナッカルビのウラナミ『秘伝サボりの手引書』

ナッカルビ

ナッカルビ
湘南生まれ、湘南育ちながら海との接点が乏しい半生を歩む…。 今は自分の趣味より家族を優先しがちな中年です。 会社で教わったSUPを趣味にできたら、うれしいな。IT局所属。

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皆さま、サボるの語源がフランス語の「サボタージュ」であることはご存知でしょうか。
サボタージュとは、本来は労働者の争議手段の一つであり、日本では主に怠業の意味で理解されています。

そのサボタージュを使い、相手組織を弱体化させる手引書が『シンプル・サボタージュ・フィールド・マニュアル』なのです。(通称:サボタージュマニュアル)

このサボタージュマニュアルは、CIAの前身であるアメリカの諜報機関OSS(Office of Strategic Services)が作成した諜報員向けのマニュアルです。敵国の組織活動や生産性を妨害して弱体化させるために作られました。アメリカの機密文書でしたが、2008年に一般公開されています。

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その一部を私の独断と偏見で以下に抜粋します。


(a) Organizations and Conferences
(a) 組織・会議

(1) Insist on doing everything through “channels”. Never permit short-cuts to be taken in order to expedite decisions.
(1) 何事も「決まったルート」を通して行うことにこだわること。決断を早めるための近道は絶対に許さない。


(b) Managers and Supervisors
(b) 管理者・監督者

(12) Multiply paper work in plausible ways. Start duplicate files.
(12) もっともらしい方法でペーパーワークを増殖させる。ファイルを重複して立ち上げる。


(c) Office Workers
(c) 事務員

(3) Misfile essential documents.
(3) 必要な書類を入れ違える。


(d) Employees
(d) 従業員

(6) Never pass on your skill and experience to a new or less skillful worker.
(6) 自分の技術や経験を、新人や技術力の劣る人に伝えないこと。



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諜報員向けに作成されたマニュアルですが、そこで指南されている事項は、驚くほど日本の旧態依然な体質に当てはまります。実は、役所や大企業などには、諜報員が潜入していて今も妨害活動(サボタージュ)に勤しんでいるとかいないとか…(嘘ですw)
冗談はさておき、いかに非効率な仕事が組織を駄目にするのか、裏付ける資料になっていると思います。
日本語訳された書籍も出版されていますが、原著(英語)であれば無料で読めます。

興味がある方は記事内のリンクから原著をご確認ください。
では、次回もよろしくお願いします。

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