2024年のJPBA全日程が終了となり、見事11回目のDKグランドチャンピオンとなった「山田幸久」選手。
日本のDKシーンを長年にわたり、牽引しながら今も現役のトップオブトップ。
そんな山田幸久選手と私は仲間と共に昔オーストラリアで毎日の様に波乗りをしていました。

数あるゴールドコーストのポイントの中でも、彼のお気に入りは「サウスストラッドブロークアイランド」。ゴールドコーストに行かれた事のある方ならご存知の通称ストラディです。
ここのポイントでは、パイプから砂が放出されており、しっかりとしたうねりが入った時には、サンドバーながら巨大なバレルが出現するポイントで、別名リトルパイプラインとも呼ばれています。
そのストラディでバレルチャージを繰り返し抜けてくる彼の姿を見て只々、凄いなぁと感心したものです。
CTサーファーのEthan Ewingはお隣の島、ノースストラッドブロークアイランドの出身で有名ですね。
ビッグスウェルの到来時にはオージーのCT選手達が現れバレルセッションとなり、ハードチャージをして板が折れるという光景を見かけました。
※過去にストラディで行われたWSLの試合
https://m.youtube.com/watch?v=1xcfDFqDJ_o
https://m.youtube.com/watch?v=Nx6P-rqFt2g
そんなストラディがお気に入りで、見事JPBA11回目のDK(ドロップニー)グランドチャンピオンに輝きました山田幸久選手に10の質問をしてみましたので是非、ご一読下さい!
2024 JPBA DK グランドチャンピオンおめでとうございます!
今年で11回目のグランドチャンプですが、どのようにモチベーションを維持しながら競技を続けてきましたか?
今年はJPBAでもライブ配信があり、とにかく皆さんに魅せたいという気持ちが強く、自分自身どれだけできるか楽しみながらできました。その為、試合に向けての練習でもモチベーションが下がるといった事はなかったです。
山田幸久選手のDKスタイルは?
スタイリッシュを意識しています。

今後の選手としての展望を教えて下さい。
DKライダーとしてワールドツアーに参戦してみたいです。
今回、鴨川の大会に参加した「デビットハバード」とは、どんな選手か経歴等を簡単に紹介してもらえますか?
DK ワールドチャンピオンを10回獲得していて、
若い頃から世界のDKシーンを引っ張ってきた人です。
15年程前に宮崎で対戦した時には、コテンパンにわからされましたが、今回の鴨川でもわからされましたね。ワールドチャンピオンはハンパじゃないです。
カウアイでの大会に参加してみて感じた事を教えて下さい。
みんなテイクオフが凄く速く、自分が漕ぎ出す所が、彼らの立つ所になっていてテイクオフポジションの違いや、初速スピードの違いを強く感じました。
日本DK界のトップオブトップとして今後、競技人口の増加やBB普及の為には何が必要だと思いますか?
人それぞれ役割が違うとは思いますが、自分はボディボードが見る人にとってカッコいいと思ってもらえるように、選手としてそういった演技を魅せる事が必要だと思っています。
それを披露できる場所が大会であったり、SNSであったり、そこを通じてボディボードってカッコいいなと思ってもらい、興味をもってもらえるようにするのが自分の役割だと思っています。

日本と海外の好きなサーフポイントと理由を教えて下さい。
国内は地元静岡の御前崎と、宮崎県の木崎浜海岸で、どちらも波のクオリティがとても高く、特に宮崎は町も海も魅力があり大好きな場所です。
海外ではオーストラリア、ゴールドコーストのストラディですかね。
とにかく波が良くてピークもたくさんあり最高なポイントです。
山田選手はサーフィンもされますが、ボードフィンのある無し以外にDKとサーフィンで大きく違う点を教えて下さい。
ボードの動かし方が全く違って、DKはレールだけでコントロールする為、少しの体重移動で抜けてしまったりしますが、レールの切り返しはサーフィンに比べて簡単にできます。
山田選手のシグネイチャームーブは?技の名前とこだわっている点を教えて下さい。また練習中の技があれば教えて下さい。
投網スナップです。
投網の様な弧を描いて飛ぶスプレーに因んで名前がつきました。
最近はDKエアーを練習しています。
皆さんへメッセージや伝えたい事があればお願いします。
私のDKとの出会いは、映像で見たポールローチでした。初めて見た彼が余りにも衝撃的で自分もこんな風に波に乗って見たいと思ったのがきっかけでDKを始めました。
どんなスポーツでもそうですが、始めるきっかけはスター選手に対する憧れだったりカッコ良さだったりしますよね。今の自分に出来る事はDKを魅せて、見てくれた人がボディボード面白そうだなと思ってもらい始めるきっかけになれたら嬉しいですね。
そういったライダーになれるように、これからも、もっともっと上手くなっていきますので応援よろしくお願い致します。
最後に今回の鴨川で引退となった、BB女子ワールドチャンピオンの「大原沙莉」選手についてコメントを頂けますか。
今の日本のシーンで飛び抜けた実力の選手ですので、このままBBという競技を引っ張っていってほしい気持ちもあり、引退してしまうのは少し寂しいですが、アスリートとして輝かしい時に辞める決断ができる彼女は本当に凄いと思います。
これからも沙莉ちゃんらしくボディボードを盛り上げていってくれることを願っています。
どうもありがとうございました。