こんにちは!
厳しい暑さが続く中、いかがお過ごしでしょうか?
こんなに暑い日が続くと、海へ逃げたくなるのは自分だけではないはずです。
本当は沖縄へダイビングしに行きたいところですが、今夏は叶わないですね……。
モチベーションを維持しつつ、海中に思いを馳せて過ごしていこうと思います。
さて、先日会社の同期と話していたときの出来事です。
「そもそもサンゴって何?」
その質問にハッとしました。
確かに、サンゴってなんだかわからないような気がします。
今回は復習がてら、サンゴとは何か、見ていきましょう。
「サンゴ」とは 動物界 刺胞動物門 花虫綱 に分類される生物のことを指します。
…………ちょっとよくわかりませんね笑
要するに、サンゴは「刺胞動物」ということです。
サンゴは植物と思っていた方も多いかと思いますが、れっきとした動物なんですね。
「刺胞動物」ですので、クラゲやイソギンチャクの友達です。

この写真を見ると、確かにイソギンチャクに似ているな、と思えますね。
サンゴを近くで見てみると、小さいイソギンチャクのようなものがたくさんいるのがわかります。
この小さなイソギンチャクみたいなものを「ポリプ」といい、この「ポリプ1つ1つ」が「サンゴの個体」です。
すなわち、サンゴはその塊で1つの個体ではなく、複数の「ポリプ(個体)」の集合体です。
したがって、「サンゴ1塊」のことは「サンゴ1群体」と表現します。
(※群体を形成しないサンゴもいますが、ここでは割愛します。)
1群体にたくさんのポリプがいるわけですが、これらのポリプは「兄弟」でも「親子」でもありません。
サンゴの群体は「クローン」でできており、すべてが「自分の分身」です。
1群体が全員「自分」でできており、遺伝子の情報はすべてのポリプで同じなんです。
不思議な生き物ですね。
サンゴは体内に「褐虫藻」といわれる藻類を共生させています。
サンゴは褐虫藻に住処を提供する代わりに、褐虫藻が光合成をおこなって得たエネルギーをもらって生活しています。
この点は植物っぽく、植物と混同してしまうのもわかります。
ちなみに、「サンゴの白化」という現象はサンゴが褐虫藻を手放すことで起こります。
(この写真、一見きれいに見えますが、この後この海域のサンゴの約70%が死滅したという報告もあります。)
いかがでしたでしょうか?
少しでもサンゴを身近に感じていただければ幸いです。
ではまた次回、お楽しみに!
皆様、熱中症に十分注意してお過ごしください!