
日々の波チェックの中でも、時折、記憶に深く残る“特別な瞬間”があります。
9月7日の夕方。
千葉北の志田下に、約5年ぶりに姿を見せたのは、サーフィンフォトグラファーの巨匠・木本直哉さんでした。
木本さんが現れた瞬間、海辺の空気が確実に引き締まった感じがしました。
■ 波を追い、世界を巡るフォトグラファー
木本直哉さん(通称KIN)は、16歳でサーフィンに出会い、20歳でサーフィンフォトグラファーとしてのキャリアをスタート。1981年からは毎年、ハワイ・ノースショアを訪れ、世界のトッププロたちとともに海に向き合ってきた。
重厚なトーンと圧倒的な臨場感を持つ写真は、日本のサーフカルチャーに多大な影響を与え続けている。
前日には、千葉南・和田で自身が監督を務めた映画『フリーバード』の上映会を開催。そして翌日、志田下へ。
まるで“波に導かれるように”、その場に姿を現した。
■ 志田下は久々のグッドコンディション
この日の志田下には、南西風と台風由来のバックスウェルがヒット。
サイズ・波数ともに申し分なく、数アクションが可能なグッドコンディション。
時折、チューブも巻くブレイクは、まさに“道場”と呼ぶにふさわしいコンディションでした。
セッションには、前日のQS御前崎で3位入賞した「金沢呂偉」選手の姿も。
「キンちゃんは波を呼び込みますからね〜」と笑顔で語る彼の表情にも、また特別な空気感が漂っていました。
選手たちも、久々のグッドコンディションに加え、木本さんの存在にいつも以上の集中力と熱量を見せていました。
真剣な眼差しで波を見つめ、各々がベストな1本に向かってパドルアウトしていきます。
■ 木本さんと過ごした“波の向こう側”の時間
セッション後には、木本さんから貴重な体験談も伺うことができました。
バックドアシュートアウトの裏側、ワイメアで開催された「エディ・アイカウ」でのブルース・アイアンズの伝説的シーン、ジャック・ロボという才能への評価。
どれも、写真や映像では語りきれない“波の裏側”を感じさせるリアルなエピソードばかりでした。
また、現場で撮影する木本さんの姿には、言葉では表現できない説得力があり、波を読み、風を感じ、ただ自然体でレンズを向けるその背中は、今もなお第一線に立ち続ける旅するフォトグラファーそのものでした。
■ すべてが集約された、志田下のひととき
良い波、集まった選手たち、そしてレジェンドフォトグラファー・木本直哉。
そのすべてが交錯した9月7日の志田下は、まさに“奇跡の時間”でした。
写真や映像だけでは捉えきれない空気、現場でしか味わえない感情が、そこにありました。
そして、あの静かな夕方の光の中で過ごした時間は、きっとこれからも心の奥に残り続けます。
木本さん、貴重なひとときを本当にありがとうございました。
砂川治久さん
春頃から中々良いコンディションにならなくて、今日は久しぶりに良い波だね〜
良いコンディションで、1流のサーファー達が、1流のカメラマンに撮影してもらう。
良い時間だね〜と話して下さいました。
「寺田文太」選手
TV収録を行っていた寺田文太選手は野球フリークでもあります!
千葉ロッテ〜佐々木朗希選手のドジャースの話等、いつもありがとうございます〜
CS参戦中の「岩見天獅」選手は
チャレンジャーシリーズを転戦し感じた選手のレベルや、これからCSで行われるパイプでの試合の展望について話してくれました。
翌日9/8もサイズのあるコンディションが続き、朝練なんとかできました〜と笑顔で教えてくれたこちらもCS参戦中の「田中大貴」選手
チューブメイク「川俣海徳」選手
左側はレフトが綺麗に入ってきてましたよ〜と当日の波の状況を教えてくれました。
※この日のセッションの模様は 是非 「CORE SURF JAPAN 」からもご覧下さい。









