きよひろのウラナミ「ドイツ環境学び旅⑨」日本とドイツの身近な3つの違い〜続編〜

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「ドイツ環境学び旅」では、セブンイレブン記念財団の「環境NPOリーダー海外研修」で環境先進国ドイツを訪問させていただいた10日間の研修の様子を連載でお届けしています。

今回は、実際にドイツの街を歩いて感じた「日本とドイツの身近な3つの違い〜続編〜」です!

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【その1】オーガニック製品「Bio」が流行!

「Bio」というマークご存知ですか?オーガニック製品の認定マークです。

ドイツの街中で「Bio」マーク製品を探してみると、野菜類、果物類、卵、コーヒー、ワイン、チーズやヨーグルト、お菓子、冷凍食品など様々なものがありました。さすがドイツ!価格は「Bio」マークが付いているとやっぱり少し割高でした。

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ドイツでは最近「Bio」製品専門店も増えてきて、普通のスーパーでも「Bio」製品コーナーがあるんです。

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トマト一つとっても、他国からの輸入品(値段が安いもの)と、ドイツ産のもの、そして「Bio」製品のもの。それらが3種類並んでいることもよくあること。

健康志向のため、環境保護のため、農家支援のため、などなど、様々な気持ちから、少し値段が高くともドイツでは「Bio」製品を手に取る人が増えているそうです!

なんと、洗剤や化粧品、衣類のコーナーでも「Bio」マークの製品を見つけることができました!これ、日本でも間違いなく流行りそうです!

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【その2】“歩きにくくて”、安全な道路!?
ドイツでは、ぎっちりと石が敷き詰められた石畳の舗道が多いです。こうした道路はドイツ語で「Kopfsteinpflaster」と言われています。

自然の石が使われているので、丸みを帯びていて凸凹なのが特徴。そのため、自転車やバイクだと滑ってしまうし、車で走ってもガタガタします。特にハイヒールの女性にとっては、つまずきやすく悪夢です!(笑)

それでは、そんな欠点ばかりの石の舗道がドイツにはなぜ多くあるのでしょうか?

理由は3つ!
まず、最大の理由は、昔の町の雰囲気を守るため。特にドイツでは文化財保護の意識が強くて、昔からの景観を守ろうとする考え方があるので、今も「Kopfsteinpflaster」が使われているそうです。

二つ目の理由は、丈夫で長持ちするため。アスファルトは天気の影響ですぐに傷ついてしまったり、穴が開いたりしてしまいますが、「Kopfsteinpflaster」はとても丈夫で、もし石が壊れてしまっても簡単に修理することができるので、100年以上使われている道もあるそうです。

三つ目の理由は、安全性。速いスピードで「Kopfsteinpflaster」を走ると車が傷んでしまうし、雨の時はとても滑りやすいので、みんなゆっくり走ります。だから歩行者にとって安全なのです。子供が多い場所では「Kopfsteinpflaster」が多いそうです。

日本の観光地ではタイルを使って昔ながらの町並みを再現した舗道を作っていますが、やっぱりドイツの本物の石畳にはかないませんね!

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【その3】清掃員に優しいゴミ収集車!?
 
街中を歩いているとちょうどゴミ収集車が来ていました。日本のように清掃員の人たちがゴミの袋を一つ一つゴミ収集車の投入口に投げ込むのかと思いきや、なんと、ゴミのコンテナごと動かしたのです!

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よく見ると、ゴミ収集車には「コンテナを持ち上げてひっくり返す装置」が付いているので、清掃員がコンテナをセットすると自動的にゴミが回収できる仕組みになっていました。

なるほど、これならボタン一つで重いゴミも回収できるので、清掃員が腰などを痛める心配もないですね!こんなに便利なのに、なぜ日本はそうしていないんでしょう?今度市役所に聞いてみたい…笑

以上、「日本とドイツの身近な3つの違い〜続編〜」でした!

次回もお楽しみに〜♪

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