「ドイツ環境学び旅」では、セブンイレブン記念財団の「環境NPOリーダー海外研修」で環境先進国ドイツを訪問させていただいた10日間の研修の様子を連載でお届けしています。
今回は、実際にドイツの街を歩いて感じた「日本とドイツの身近な3つの違い」についてレポートします!
研修期間中は本当にバタバタで、移動中などに写真を撮れる時間はほとんどなかったのですが、私が実際に撮った写真を見てもらいながら、日本とドイツの違いを少しでも感じてもらえたらと思います。

【その1】食べきれない程のおもてなし!
研修中にたくさんの機関やNPOなどを訪問しましたが、その行く先々で必ずと言っていいほど、ミネラルウォーター(ドイツではガス入り)やフルーツ、パン、クッキー、コーヒーなどの軽食が人数分以上に用意されていました。
こんなにもたくさんの飲食物が用意されているのだから、ドイツ人の「おもてなしの心」たるや半端ないです。
こうして出されたお菓子などは、私たち日本人の感覚で言うと、なかなか手をつけにくいものです。しかし、ドイツでは出されたものに手をつけないというのは「気に入らない」という意思表示にとられてしまうこともあるのです。
だから、毎回、講義が始まると、私たち研修生は講師の話そっちのけで、まずは飲み物とお菓子をいただいていました。おかげで、研修中はお腹が一杯でいつも睡魔との戦いでした(笑)
【その2】電車内への自転車持ち込みOK!
エコや健康のために、車ではなく自転車に乗ろうということは、日本でも随分と前から言われています。でも、日本の道路は自転車の走行スペースがなかったり、狭かったりして、移動しにくいですね。
ドイツの街を歩いていると、どこを見ても自転車に乗っている人が目に入ってきます。道路に自転車専用レーン整備されていて、街のあちこちにちょっとした駐輪スペースもあるのです。
そして極めつけは、電車内への自転車持ち込みがOKなこと!しかも「女性専用車両」ならぬ「自転車専用車両」があるのです。普通車両でも自転車を置いておく専用スペースも用意されています。
ドイツの駅には改札がありません。切符を買って電車に乗ると車掌さんが見回りに来るそうです。
日本では階段を上ってホームに行くのがお馴染みですが、ドイツではホームまで行くのに階段がありません。自転車や車椅子でも楽々とホームまで押して行けるのです。
私も実際にホームに行きましたが、そもそも改札がないので、どこからホームなのか、どこから道路なのか分かりませんでした(笑)
【その3】野菜や果物は「ばら売り」が基本!
研修中にスーパーも訪れてみましたが、野菜や果物は「ばら売り」が基本でした。
お客さんは野菜や果物を必要な個数だけ手に取り、1種類ずつ機械に載せて、絵が書かれているボタンを押します。そうすると、グラム数から価格が計算されてレジで必要なシールが発行されるのです。
それを品物に貼ってレジへと行くだけ。すべて「量り売り」となっているのです。
日本ではどうでしょう?野菜も果物も何個か一緒にパックされていることが多いですね。たとえ一人暮らしで1個だけ欲しくても、「ばら売り」されていないと多めに買ってしまうことになります。ドイツでは「必要なものを必要なだけ」が基本なのです。
以上、「日本とドイツの身近な3つの違い」でした!
私はドイツを訪れたのは初めての経験でしたが、街の仕組みや社会の仕組にすごく感心させられました。身近なところでもドイツと日本の違いはたくさんあるんですね。
次回も「ドイツと日本の身近な違い」の続きをご紹介します。お楽しみに〜♪
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