岡野予報士のウラナミ『バリ島、ウルワツ』

岡野予報士

岡野予報士
サーフィンを初めて、天気図などに興味を持ち、気象予報士資格を取得。その後、バリへ移住しサーフィンスクールで3年程就労しました。波伝説の予報士として、波情報はもちろんワクワクするような情報も提供させていただければと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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私がバリ島に住んでいた時によくサーフィンをしに行っていた一つがウルワツというポイントです。ご存知の方も多いと思いますが、ウルワツは世界的にも有名なポイントの一つで、レフトブレイクがメーンの形の良い張った波が常に入ってきます。バリ島全体がうねりが弱い時でも、腹~胸サイズはありますが、混雑してしまいます。

時期は乾季の4月~11月位までがシーズンですが、雨季でも風が弱ければ十分ライド可能で逆に人が少なくて最高です。場所はバリ島の南側のバトゥン半島の西端に位置しており、空港やクタからは車で1時間程でアクセスできます。

波質ですが、乾季はほぼ形になった波が入り、テイクオフ時はホレて速いですが、風が合ってサーフィン可能な無難な所です 。ただ、南うねりは回って入ってきて程よいサイズとなるものの、西うねりはダイレクトに入るため、インド洋の勢力のある低気圧やサイクロンのうねりを拾ってしまうと、サイズがダブル~トリプルのチューブセッションとなります。誰かがチューブに入る度に大歓声がおきるほど、見学者やカメラマンもたくさんいます。見るだけでも非常に価値があります。

ロケーションも断崖から降りてゲットをするため、その道中にワルン(小さなレストラン)やショップが階段沿いに立ち並んでいます。ワルンからの眺めも最高なので、お酒が好きな人は、サーフィン後のビールを飲んでかなりリラックスできます。ご飯もハズれが少なく、たいがいはおいしいものがそろってます。
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また、サーフィン中の写真を撮っているカメラマンがたくさんいます。交渉しなくても勝手に撮影して、海から上がってきた後に声をかけてきて売る形です。パソコンで自分がライドしている写真を見せてくれて、ほしければCDRに全部の写真をやいてくれます。料金は交渉制ですがだいたい2000~3000円で購入できますし、こちらの人数が多ければさらに割引しやすいですが、相手は片言の日本語も話せかなり商売上手です。しかし、毎日撮影していて良いカメラも使っているので、クオリティは何気に良いです。ほしければ値段相応でしたら記念に購入するのもいいかもしれませんね。

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ウルワツはリーフブレイクなため、かなり潮回りに左右されます。バリ島は赤道付近に近いため、大潮時の干満の差が日本よりも1メートル以上は大きくなります。干潮時はかなり浅くなりワイプアウトしてしまったら、高確率でリーフにたたきつけられてしまいますし、ボードも折れやすいてす。満潮時は比較的に安全ですが割れづらくなってしまいますので、おススメは満ち込みの時間帯です。ちなみに私は潮位が1.5メートルから満潮になる時間帯には入っていました。

最後に注意点ですが、サイズが上がればカレントが強くなります。ウルワツの場合はゲットするポイントが1ヵ所になるため、戻る時もそこへパドリングで戻ります。流れが強いと戻れず、途中は断崖の岩場なので隣のパダンパダンビーチまで流されしまいます。よく流される人がいるのでウルワツに戻るために、歩くにはかなり距離があるのでパダンパダンにはタクシーが待機しています。

初めてバリ島へ行かれる方は、たくさんのポイントがありますが、ウルワツには一度は立ち寄ってみてくださいね。

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