人間には無い能力を持つ動物に憧れて、
イルカのように泳ぎたい…
キリンのように走りたい…
フクロウのように飛びたい…
数え切れないくらいの生き物が思い浮かびます。
最近の日本では都市の緑化が進み、都会に野生生物が少しずつ戻ってきていると聞いてうれしい限りです。しかしながら、人間に害を及ぼす「ヒアリ」や「セアカゴケグモ」のように海外からやって来る危険生物なども増えているので、油断は禁物ですね。
ところで、夏を迎えると毎年決まって悩まされる生物がいます。
陸では、蚊・アブ・ブヨ・ヒル。
海では、クラゲ・チンクイ。
陸海を問わず最強クラスになると、スズメバチやマムシなども出てきます。
↑これらは、本当に毎年遭遇する危険生物達です。
ちなみに、サルは一年中いますが、我が家との関係が良好なので敵とは思っていません。(笑)
それぞれの生態について色々と調べては襲われないための対策をしたり、巣作りされないように家の周りを偵察したり、と奮闘しています。
それでも、毎年必ず何かしらに刺されてしまうのです。(泣)
ブヨやチンクイは、刺された瞬間はチクっとする程度ですが、本格的に痒くなるのが翌日からで、その後が長くて困ります。チンクイは一週間経っても地味に痒いし、ブヨの毒は熱を伴って腫れたりただれたりし、私の場合は2〜3週間にわたって苦しむことが多いです。
(刺された時の対策や予防についての私なりの考察は、過去のウラナミ『50℃』にて掲載)
今年もたくさん刺されました。
毎日少しずつ、海に入るたび少しずつ。
気が付くと、おへその辺りやくるぶしやワキの下など「えっ、こんなところも?」という具合です。
そんなにたくさんの場所に『50℃』の熱湯なんてかけていられませんから!
「もしも、これらの生物に刺されたり噛まれたりしても大丈夫なくらいに頑丈な皮膚と抵抗力を私が持っていれば……」
そんなすごい動物が実在するそうです!
『ラーテル』というイタチ科の動物で、主にアフリカやインドに生息。(和名はミツアナグマ)
その背中にはライオンやジャッカルの牙を通さないほどの頑丈な皮膚を持ち、襲われても果敢に立ち向かって追い払い、さらには、神経毒を持つコブラに噛まれても、一度は死んだように倒れてしまうものの数時間後には回復して歩き出し、そのコブラをも食べてしまうという最強動物です。
その強さから、南アフリカ製の戦闘車の名前になっており、「世界一怖いもの知らずの動物」としてギネスブックにも登録されているそうです。
スカンクよりも少し大きいくらいで、見た目はズングリとしていてかわいらしい『ラーテル』。
私が、いま一番憧れる動物なのですが……
※先に述べたように『ラーテル』は、コブラなどの神経毒に強いため、血液から解毒剤を作る研究が進められているそうです。いずれは人の命を助けてくれるヒーローになるかもしれませんね。
怖いもの知らずなだけではなく、他の生物と協力する知恵や、仲間を助ける優しさを持っている『ラーテル』について、もっと詳しく紹介したいのですが、今回はここまでにします。
続きは、いつかのウラナミで!