☆加藤のウラナミ『台風スウェルは楽しいぜよ!!!』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

ロア

台風3号スウェルがヒットした七里ガ浜の波の様子

早速ですが、皆さまにおかれましては6月初旬の台風2号スウェルに続き、翌週に到達した台風3号スウェルを堪能されましたでしょうか?
台風の進行方向の左側は、台風に吹き込む風がスウェルを抑えてしまうので、右側に比べるとクローズアウトするほどデカくはならず、ここ湘南では中上級者向けながら十分に楽しめる波となりました。

私は、スノボーによる左足首の靭帯断裂から2か月後の台風2号スウェルでようやく入水することができました。
20歳でサーフィンに出会ってから45年間になりますが、これまでに長期でサーフィンできなかったのは、今回を入れても2回だけです。
23歳の時のバイクの交通事故で、頸椎捻挫+左手首と親指の付け根を骨折して1年間サーフィンできなかった人生最悪のアクシデント以来、今回のは42年ぶりの大ケガとなりました。(涙)


ゾウの足のように腫れあがってしまった左足、黒いマークは測定の目印

ゾウの足のように腫れあがってしまった左足、黒いマークは測定の目印




受傷後のゲレンデ近くのホテルでは車いすで、帰宅してからも松葉づえ生活が続きました

受傷後のゲレンデ近くのホテルでは車いすで、帰宅してからも松葉づえ生活が続きました


通常は受傷後三ヶ月くらいを過ぎてから徐々にリハビリを始めていくのが一般的らしいですが、私の場合は約3分の2の期間の二ヶ月弱で海に入れるようになりました。
毎日のように通った初動負荷トレーニング®は、可動域を広げて、脳・関節・筋肉との連動性を良くしますが、実は酸素を体内に取り込めるようになるために疲労回復に効果があり、さらには今回の私の場合のように受傷箇所のケガの回復を早める効果もあります。


受傷後3日目からリハビリのための初動負荷トレーニングを開始

受傷後3日目からリハビリのための初動負荷トレーニングを開始


もしも私のように大きなケガをされて悶々とされている方は、ぜひお近くのワールドウィングでリハビリをしてみてください。きっとその回復の効果と早さにかなり驚かれると思います。
なお、初動負荷トレーニング®のB・M・L・Tマシン®は、三次元の動きに加えて、独特な“かわし動作”という動きが加わります。人の身体は本来この“かわし動作”のような動きをすることが自然なためです。
初動負荷トレーニング®と名乗った二次元の動きしかできない“まがい物”のマシンもあるそうなので、必ずワールドウィング指導提携施設でトレーニングされてください。

足首や膝のケガの権威でもある茅ヶ崎市にある某病院の整形外科部長の先生からは、三ヶ月間はサーフィンを控えるように言われてましたが、知り合いのサーファーの医師からは「受傷後二ヶ月間を経過したら、リハビリを兼ねてサーフィンした方が治りが早まり、また関節の硬直化も防げますよ」とアドバイスを頂きました。ちなみに後者の先生の専門は“小児科”です。(笑)
さて、どちらの意見を参考にするか、というよりは、本来の台風スウェルシーズンより三ヵ月も早い今回の台風スウェルをグライドする魅力に、私は勝てませんでした。(笑)

5月30日(火)朝、到達し始めた台風2号スウェルに、まずは腹ばいのみで滑りました。「あ~気持ち良い~!!!」久しぶりの少し冷たい海水の心地良さを全身で感じました。
そしてホームポイントの仲間たちに“挨拶周り?”をしてから波乗りすることにしました。腹ばいでの単調なライディングしかできないので、仲間の波を取ってしまっては申し訳ないと思い、ピークの手前でウェイティングして皆がいかないような小さめの波を選んで乗ることにしました。
テイクオフ時に立ち上がることはできなくても、波に乗っているだけでとても気持ち良かったです。
次の日も台風スウェルが続いていたので海に入り、試しにウェイティング中に立ち上がって海中で板を制御しようと試みましたが、何度やっても受傷した前足(左)が前にでないのと、足首が深く曲がらないために立ち上がることはできても、すぐにワイプアウトしてしまいました。受傷前ならば、バランスを取りながら30秒間以上はできた自慢の技?なのですが、足首が深く曲がらないので細かいバランスワークが難しいようでした。
それでも少しだけは板の上に乗れるようになったので、思い切ってテイクオフから立ち上がってみました。まだ前足の安定は悪いのですが、2本目には前足をすり足で動かしながらまずまず長く乗れるようになり、5本目くらいで軽いカットバックを入れられるまでになりました。


左足の腫れがかなり少なくなってゾウ➡クマの足くらいに(笑)

左足の腫れがかなり少なくなってゾウ➡クマの足くらいに(笑)


台風2号スウェルのピークとなった6月4日(日)は、リハビリサーフィンを開始してから4日後になりますが、某クラシカルポイントにパドルアウトして3本だけでしたがまずまずの波に乗ることができました。まだ派手なアクションはできませんが(元々アクションは控え目なほう?笑笑)、少しずつ少しずつ受傷前のライディングに近づいてきている感じです。
7月には、完成間近の「スンバワ波伝ハウス」で9日間のサーフィン合宿を行ってリハビリを完了させる予定です。

人生(会社経営にも言える)には、上り坂、下り坂、そして“まさか”という坂があるとセミナーなどで紹介されますが、スノボーシーズン最後のゲレンデ行きと決めた今シーズン雪山入り49日目で“まさか”の大けがをしてしまいました。
もう無理無茶な行動は利かない年齢(65歳)に達していたのに、心のどこかでこれまで自分は鉄人と言われてきたので、きっと大丈夫だと慢心していたのだと思います。
これからは身体をいたわりつつスケジュールに余裕を持って、「夢をグライドする」ためのサーフィン、スノーボードを絞り込んで楽しんでいきたいと思います。(了)

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