この冬初めて麓まで雪をまとった美しい富士山 (1/25辻堂海岸より)
新型コロナウィルスが蔓延し、コロナを恨むネタは尽きませんが、コロナ禍だからこそ感じられることがあります。
例えば、美しいサンセットと星空の天体ショーです。
コロナによって経済活動が落ち込み、工場の操業や車の交通量が大きく減少し、工場や車からの排気ガスが減って、明らかに大気がクリーンになったと思います。
その証として、辻堂海岸や鎌倉七里ガ浜から見える富士山や伊豆山系を、オレンジ色から紅色に染めるグラデーションのサンセットタイムは、いつもにも増してとても綺麗です。
また、これまでにサーフトリップした小笠原、新島、奄美大島などで見てきた満天の星とまではいきませんが、今の鎌倉の夜空はこれまでに見たことがないほど綺麗です。午後8時以降に飲食店などが閉店し、街の灯りの多くが消えたことも貢献しているはずです。
おそらくこの綺麗な大気と夜の暗さは、私の幼少期である高度成長前の約60年前にまで遡るのではないかと私は思います。
バブルが崩壊した時も、リーマンショックの後も、今のように大気が綺麗で街の灯りの多くが消えたことはほぼなく、コロナ禍だからこその美しい貴重な夜空だと思います。(東日本大震災直後の計画停電時を除く)
皆さまの夜空も、きっと感動的な美しさではないでしょうか。ぜひ暖かい服装に身を包んで感動の天体ショーをご堪能ください。
最後に、コロナ禍は、人を労わる優しい配慮が増えたのではないでしょうか。
既にご存知の方も多いかと思いますが、弊社が昨年10月にオープンしたばかりのスポーツジムのスタッフの中から、新型コロナウィルス感染者を発生させてしまいました。
早速、神奈川県や地元保健所に相談しましたが休業の指示はありませんでした。それでも当該施設は高齢の会員さまも少なくないため、万が一を考えて施設を一時休業して施設内の消毒・除菌・抗菌作業を隅々まで徹底して行うことにしました。
この間はとても辛く心が折れそうでしたが、状況を知った友人や知人、そして会員さまから心温かいお言葉や励ましをいただき、とても勇気づけられました。会員さまの中には、感染スタッフの心のケアをお気遣いくださったり、差し入れまで届けて下さったりと、その心温まる優しさは、極寒の中で差し出された熱々のコーンポタージュスープのように心の奥まで沁みこみました。感謝の言葉しか見当たりません。
この度のご恩を生涯忘れずに、出来れば次は私が励ます側になれればと切に思います。
ようやく全国の新型コロナウィルスの感染者数が下がり始めてきました。
しかし、イギリスの調査会社によれば、日本政府がワクチン接種を急いでも、日本人の75%に接種できて集団免疫が獲得できるのは、今年10月ごろになりそうとのことでした。
コロナの第四波も想定内であり、まだまだ油断は許されず、いつ自分が、同僚が、家族が、コロナに感染しても慌てぬよう、予め行動指針を決めておくべきです。また、いくら決めていても、その際には究極の判断が求められます。私の場合は、予め会社で作ったクレド第一条の【誠実】に従って最終決定しました。クレドを作っておいて本当に良かったと思います。
サーフレジェンドのクレド
http://www.surflegend.co.jp/corporate/credo.html
私の知人で濃厚接触者となった某カメラマンが、現況をこう表現しました。
コロナ感染は、対岸の火事ではなく、隣家の火事であると。
万全の感染防止とともに、笑顔と優しさ、そして感謝の心を大切に波乗りを続けましょう。(了)