上條将美のウラナミ「いよいよ世界最高峰WSL CTツアーがスタート!!」

上條将美

上條将美
上條 将美:小学生4年から全日本選手権で連続入賞し、ジュニアで優勝、世界選手権に日本代表で2度出場後、19歳でプロになり、20年間にわたってシードをキープし、2012年に引退。最高ランキング5位。2011年サーフレジェンド入社。

カノア 写真

こんにちは、上條将美です。
例年より寒さが残っていますが、それでも春を感じられるようになった今日この頃、皆さんどうお過ごしですか。

さて、このウラナミを書いているのは3月15日、ちょうどWLSのCTツアーの第1戦が始まったところです。CTツアーといえばサーフィンコンテストの最高峰ですよね。
ただし、ツアーに参加できる人数かなり少なく、男子で言えば昨年のCTツアーのランキング22位までと、QSツアーのトップ10人、それに怪我によって休戦していたCTサーファーやワイルドカードによって出場できるサーファー合わせて36人。以前にCTに入っていたトップ選手でもミスが続けばあっという間にランキング外になってしまうような非常に狭き門です。

ここで、今年のツアーの自分なりの見どころを紹介したいと思います。
まずは、日本人としてただ一人CTツアーへの参加資格を持つカノア・五十嵐選手。昨年のパイプラインマスターズでは準決勝で生ける伝説ケリー・スレーターをヒート終了直前で逆転し、ファイナルに残ったことは記憶に新しいですね。この結果で世界に実力を再認識させました。

コナー・オレアリー選手。元JPSAトッププロの柄沢明美さんを母に持つ彼は、昨年のQSツアーでランキング1位に輝きました。昨年に一宮で行われたQS6000のコンテストでも、トップ選手の実力のほどを十分に見せつけていました。

イーサン・ユーイング選手。まだジュニア世代ながら昨年のQSツアーでランキング2位となり、早くもCTツアーへの資格を得ました。また、今年の1月に行われたWSL World Juniorでも優勝していて、サーフィンにまだ軽さはあるものの、アンディー・アイアンズとタジ・バロウをミックスしたようなとてもスタイリッシュなサーフィンを見せます。

レオナルド・フィオラヴァンティ選手。イタリア出身のイケメンサーファーで、昨年にはワイルドカードで出場したCTコンテストでも上位に入賞しており、その実力はすでに証明済み。昨年、一宮のQS6000のコンテストでもレオ様と言われて大人気でした。

イズキール・ラウ選手。昨年のQSランキングは11位だったものの、QSランキング5位となったカノア五十嵐選手がCTツアーのランキングでCTツアー残留を決めたことで繰上りとなってCTツアーへの参加資格を得ました。エアーからワイメアまでこなすオールラウンダーです。

そして、怪我から復活したオーウェン・ライト選手。2015年の最終戦は怪我で欠場したものの、CTランキングは5位でフィニッシュ。フィージー・タバルアのコンテストでは10ポイントライドを2本決めたことでも有名で、彼の復活は他の選手に脅威をあたえること間違えなしです。

今回は若手中心に紹介しましたが、もちろん、ケリーや、ミック、ジョンジョンやパーコなどの元グランドチャンピオン達からも目が離せません。また、その他でもCTには天才中の天才達が集まっているので誰が勝つのか予想は困難です。

このウラナミが掲載されるころには第1戦の勝者が決まっていると思います。誰が勝つのか、そして2017年のグランドチャンピオンは誰なのか?! 今から本当に楽しみです。

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