☆加藤のウラナミ『驚愕の細菌感染症についてVol.1』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安心安全な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

コラム訂

ICUで細菌感染治療後の写真

【ご注意】
本日9月9日救急の日に因(ちな)んだコラムをお送りしますが、コラムの中に“実際の大変ショッキングな感染症の傷口写真”を載せています。苦手な方は閲覧をご遠慮くださるようお願いいたします。

台風15号スウェルが湘南に届いていたある日、久しぶりに一緒にサーフしたN氏から、その後にとある場所で細菌の感染により死にかけた驚愕の近況報告をお聞きしました。
感染症のリスクは、熱帯などの海外だけとは限らず、日本の海でも十分にあるし、海だけではなく、陸上でも十分に発症しています。私の空手の先生も、サンドバック蹴りを何時間もした後に、切れた傷口から菌が感染してとても苦しんだことがあるそうです。
もしも擦り傷や切り傷を負ってしまったあとに、患部が腫れたり、痛みを伴ってきたり、発熱した場合には、速やかに皮膚科で治療を受けることを皆さまに強く勧めるために、N氏からショッキングな写真を特別にお借りしたことを申し添えます。

今年3月に、N氏は熱帯地方にある某ポイントに友人らとサーフトリップしました。仲間のサーファーの看護師Sさんは、リーフで足に小さなケガを負い、海から上がってその傷口を洗浄し、絆創膏を貼っていましたが、運悪くその傷口からサンゴの刺胞毒(しほうどく)が入ってしまい、足が腫れてしまったそうです。
ちなみにサンゴは、毒性のあるクラゲと同じように、刺胞(しほう)の中に毒針をもち、敵や獲物とみなすとその毒針を放ちますので十分に注意する必要があります。
また、クラゲやサンゴに刺されてしまったあとの洗浄は、必ずペットボトルなどに海水を汲んで行ってください。もしも真水で洗うと刺胞を刺激してしまい、再び毒針が発射されてしまうからです。
なお、クラゲ、サンゴ、アカエイなどに刺された場合には、その毒はタンパク毒なため熱には弱いので、我慢できるギリギリの熱湯(50度のお湯シャワー)などを患部を当てて、痛みを緩和させてから、抗ヒスタミンの入ったムヒEXなどを塗るようにしてください。ただし、症状がひどい場合には、素人診断はせずに必ず皮膚科の医師に診てもらうことをお薦めします。

N氏も、インサイドにたまたまあったこぶし大の円形のサンゴに足の甲をこすって、三か所に“米粒の半分ほど”のごくごく小さな擦り傷を作ってしまいました。海から上がって傷口を洗浄し、抗生物質入りの軟膏を塗って絆創膏を貼りました。
しかし、その後にサーフキャンプ内で食事をしていたときに、ふと机の下の自分の足の傷口を見ると、絆創膏の一部がはがれてハエがたかっていたそうです。
そのハエから細菌が感染したかどうかは不明ですが、その後に足の甲が腫れあがるとともに、痛みや熱も出てきたそうです。
数日後に帰りの飛行機に乗るときには、先のSさんとともに足が大きく腫れて痛みを伴う状態に陥ってしまいました。客室乗務員(CA)に事情を説明して、空いていた4人席を特別に使わせてもらって仰向けに横たわり、足を高く上げて(心臓より患部を高くして血行を悪くさせるため)何とか帰国したのだそうです。
Sさんは、羽田空港から勤務先の某病院に車で直行して医師に診断してもらったところ、『今日から入院だね』ということになりました。

一方、Sさんを気づかって病院に付き添ったN氏は、某大学に勤務しているため、当初は同大学の付属病院でその日のうちに診察を受けるつもりでしたが、病状がさらに悪化したため急きょその病院で一緒に診断してもらったところ、すでに重篤かつ危険な状態にあり、即入院してICU(集中治療室)で緊急治療を受けることになりました。

N氏を襲った細菌は、“人食いバクテリア”と呼ばれる大変恐ろしい菌で、あと一日治療が遅れていれば足の切断になり、二日遅れていれば生命の危機さえあったそうです。『九死に一生を得る』とは、まさにこういう場合を言うのでしょう。

ICUで緊急治療を受けたころのショッキングな写真ですが、実はもっとショッキングな写真があるそうです

ICUで緊急治療を受けたころのショッキングな写真ですが、実はもっとショッキングな写真があるそうです

私も今年、足の指間の小さな傷口から細菌が入り、蜂窩織炎(ほうかしきえん)にかかって大変苦労したことは先のウラナミで書いたとおりです。つづく。
(リンク) ☆加藤のウラナミ『小さな傷口でも決して侮らない』

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