☆加藤のウラナミ『小さな傷口でも決して侮らない』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

傷口から感染して腫れた脛

最近、公私ともに非常に忙しくしてまともな休日を取らずにいました。
5月のある週は、平日は普通に仕事をして、土曜日は箱根湖畔で親しい甥っ子の結婚式に参加して乾杯の音頭を済ませ、その晩は家族と熱海に泊まりつつも、翌朝午前4時前にはひとり宿を出発して、茅ヶ崎で社員をピックアップし、そのまま羽田空港に直行して韓国に2泊3日の弾丸サーフトリップを敢行しました。(詳しくは近々コラムにて)

(韓国ヤンヤンのサーフィンシーン)

(韓国ヤンヤンのサーフィンシーン)

このため体調管理がきちんとできず、極度の疲れから抵抗力が弱まっていたこともあり、帰国した翌日には微熱と左足全体の痛みが半端ではなく、仕舞には歩けなくなってしまいました。(涙)

早速かかりつけの内科に診断してもらいましたが、単なる風邪の診断…!?
しかし、その晩にさらに腫れと痛みが酷くなり、熱も38.3度まで上がったため、翌朝に病院に駆け込みました。
当初インターネットで調べた私の素人診断では、デンク熱かマラリアを疑いました。病院の受付で、案内役のベテラン風の看護婦さんから皮膚科を推薦されるものの、『いや、おそらくデング熱かもしれないので内科を受診したいのです…』と言うことを聞かない私の要請を何とか受け入れてもらいました。

その後に内科を受診したのですが、若い男性医師は症状を見る聞くなり、『これはデングやマラリアではないね』と即断し、皮膚科での受診を促されました。結局、素人判断はせずに、ベテラン看護師さんの言うことを聞いていれば良かったということです。トホホ。(猛省)

皮膚科では、若く優しく美しい女医さんに診断してもらったのですが、股関節、ももの内側、すね、そして足の甲の赤い腫れを見るなり、『足の先にケガはありませんか?』の質問。
「そういえば数か月前から、左足の薬指と小指の間が、少しただれた状態になり、皮膚が少し白く変色していました。市販の薬を塗ってはいたのですが、完治するわけではなく、痛みもなくて傷口も小さかったのでそのままにしていました…」と伝えたところ、「あ~ここの傷口からばい菌が入ったのですね…水虫かもしれないのでちょっと調べてみましょう」
指間の皮膚を少しはぎとり、奥で顕微鏡で調べた模様ですが、この時は水虫(白癬菌)は見当たりませんでしたが、数日後の再検査では白癬菌(はくせんきん)が見つかり、その治療(水虫)も併せてすることになりました。

今回の病気は、足の薬指と子指の間の水虫による小さな小さな傷口からばい菌が侵入して、左足の甲、すね、膝の内側、内もも、股関節とリンパ線に沿って感染し、その部位が赤く腫れて、強い痛みと発熱を伴うものでした。

(左足全体のリンパ腺に沿って赤く腫れて強い痛みを伴った)

(左足全体のリンパ腺に沿って赤く腫れて強い痛みを伴った)

社内でも、一昨年に上條将美君がももの裏側の吹き出物の傷口からばい菌が感染して、腫れと痛みと発熱を伴い、病院に行っても中々抗生物質が効かず、この薬で効かなければ筋肉をえぐるしかないと診断されましたが、何とか最後の抗生物質でようやく腫れが治まって事無きを得たケースがありました。

上條君の場合のウラナミ

しかし、健康や体力に自信がある自分は、『たまたま上條君は感染したけれど、俺には関係ないこと』と他人事にしていました。

この病気により、韓国から帰国してすぐのインドネシアへのサーフトリップは、余りにも痛さが尋常ではなく、また病院がないような南スマトラの田舎町にも行くので、女医さんのアドバイスもあって中止にしました。しかし、抗生物質の点滴治療を二日間続け、抗生物質の薬も一緒に飲み始めると、急激に痛みと熱は治まってきたため、一旦中止にした三日後に、女医さんの了解を得てから即動いて、エアチケットとサーフキャンプなどを再予約して、その翌日には機上の人となったのでした。(詳しくは近々コラムで)

(南スマトラカラニンボールのGood Wave)

(南スマトラカラニンボールのGood Wave)

今回の教訓として、やはり加齢による免疫力の低下を認めつつも、休養を入れないハードスケジュールは病気になりやすいこと、さらには小さな水虫であってもきちんと治しておくことなど、とても貴重な教訓を得ることとなりました。
海は雑菌がとても多い場所です。私の場合は海で感染したかは不確かですが、今後は小さな傷でも甘くみず、十分に配慮したいと思います。
最後に、ケガをした場合に、従来は消毒薬をかけたり、その後にガーゼを貼るなどしていましたが、最近の研究でそれは逆効果であることが分かってきて、新しい治療法である“湿潤療法”は早く治るのと傷跡も少なくきれいに治るということで医師に推奨されています。
下記のサイトが良くまとまっていますので、ぜひご一読ください。(了)
京都逓信病院「湿潤療法により、痛くなく、早く、きれいに治す」
http://www.hospital.japanpost.jp/kyoto/health/kizu.html
岐阜外科の湿潤療法の治療紹介(傷口の経過写真があるので苦手な方はご遠慮ください)
http://www.gifugeka.org/cgi-bin/gifugeka/siteup.cgi?category=5&page=1

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