☆加藤のウラナミ『暑さ寒さも彼岸まで…しかし今年は!?』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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8月24日に気象庁から、9~11月までの全国3か月予報(9月から11月までの天候見通し)が発表されて、『この期間の平均気温は全国で高い確率50%…』とのことでした。
昔から、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、いつもその古人の教えに私は感心してきましたが、異常気象とも言って良さそうな今年ばかりは、秋に入っても猛暑が続くようです。

また、8月19日に同庁から発表された海面水温・海流1か月予報(8月20日から9月20日までの北西太平洋の海面水温と海流の見通し)では、『日本海、東シナ海、日本の南、沖縄の南の海面水温は、平年より高いか、かなり高いでしょう…』とのことです。
さらには、例年秋の偏西風は日本列島上を吹くために、台風が列島に近づき始めると偏西風に押し流されて進路を北東に変えて日本の東海上を北東進するのが常ですが、今夏の偏西風は北海道の北側を吹き続けているために、日本列島に台風がダイレクトに上陸するケースが増えてきています。

結論として、今年は9月はもちろんのこと、10月以降になっても台風の発生とその発達が続き、さらにはこのままの偏西風の流れだとその影響を受けづらいために、日本の南海上から一気に北上して日本列島に上陸する台風が今後も続くものと考えられます。
最悪のケースを考えると、巨大台風(Super Typhoon)がほぼ衰えることなく、日本列島を直撃する可能性さえ十分にあると私は危惧しています。
そのうえ、日本海側に上空に寒気を伴った寒冷低気圧(寒冷渦とも呼ぶ)の悪影響も加わり、日本列島周辺の大気は非常に不安定となって、竜巻、落雷、豪雨、突風と、台風以外にも大きな自然災害が発生するリスクが高まってきました。

今年は、気象庁の観測史上2番目に遅い7月3日にようやく台風1号が発生しましたが、その後は皆さまご承知の通り、一気に台風の発生ラッシュが続いて、このウラナミを書いている8月31日現在、台風の発生数は11個ですが、8月の年平均の発生数は5.9個なので、すでに平均を上回る7個が発生し、しかも11個のうち関東や北海道に計4個が上陸し、年平均の日本列島への上陸数2.7個も上回っています。
ちなみに、気象庁の観測期間(1951~2015年)の中で、日本列島への上陸数の最大は、2004年の10個ですが、今年は太平洋高気圧が例年よりも東海上にずれているため、今後も列島に上陸する台風が多そうなので、もしかすると最高記録に並ぶか、超えるかもしれません。

気象現象においては、少雨のあとに豪雨、高温のあとに低温、小雪のあとに豪雪、またはそれぞれ真逆のパターンなど、地球上の水蒸気量は決まっているので、どこかが少雨になれば、一方のエリアでは多雨となるなど、必ず地球全体ではシーソーのように調整されてバランスを保っています。

台風が日本の南海上で猛烈に発達しながら停滞し、その後は北東進してグランドスウェルの南→東うねりだけが太平洋岸に届き続けた場合は、日本列島における自然災害が一切なくて、天気も良くて列島沿岸における風は弱く、太平洋側のサーファーにとっては最高のコンディションを長期間楽しめる最良の台風になるのですが、今年ばかりはサーフィンしているだけではなく、台風の接近・上陸時には厳重な警戒が必要となります。
最後に、いま一度リーシュコードの点検または更新をしておきましょう。古いものは切れやすいばかりか、ベルクロが弱くなって簡単に外れてしまいますからね。

リーシュコードは消耗品なので毎年定期的に更新を

リーシュコードは消耗品なので毎年定期的に更新を

2年前のボートトリップで、ベルクロの劣化によって立て続けにリーシュを外してロングスイムを強いられてからは、毎年定期的にリーシュは新品に交換するようにしています。(了)

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