沖縄は概ね平年並み、奄美は平年よりもやや早い梅雨入りをし、順調に行けば本州も5月末~6月上旬にかけて長雨の季節へと移り変わります。
4月25日に発表された5~7月を対象とした3ヶ月予報によると、6月の雨の量は北海道と沖縄を除く本州では、平年並みではありますが、平年よりもやや多い方に偏った予想です。7月は関東以西は平年並みか平年よりも少なく、東北・北海道は平年並みとなる見込みです。

6月の降水量の予想

7月の降水量の予想
ジメジメした天気は決して嬉しいものではありませんが、この時期の雨があるおかげで夏の渇水を防ぐと思えば”恵みの雨”と言えるのかもしれません。
ただ、時として短時間に降る土砂降りの雨により洪水や内水氾濫、土砂災害など引き起こすこともありますので、気象情報には注意していただきたいと思います。
そんな気象情報を利用する上で少し注意していただきたいのが、天気予報で使われる言葉の意味です。
今回は「雨の降り方」と「風の強さ」に注目します。
皆さんは、風が強いなぁと思うのは、どの程度の風を想像しますか?また、雨が強いなぁと思うのは?
実は、日頃耳にする天気予報で使われる雨や風の強さの表現には決まりがあり、例えば「やや強い風」というのは風速10m/s~15m/sと定められています。
でも、海上で8m/s前後の風が吹けば波頭が白く現れるほどの波が立ち、カヤックや3m余りのマイボートなどにとっては、少し恐い思いをする方も出てくるかと思います。
それは雨の強さでも同じ様なことが言え、朝の予報では「やや強い雨」って聞いてたけど、いざ降り始めると「えっ?こんなに強く降るの?」と感じることがあるかもしれません。
海のレジャーは、陸のレジャーとは環境が異なり、いざという時の避難は陸と同じ様にいくとは限りません。気象情報を正しく理解し、少しでも気象に伴う事故防止にお役に立てたら幸いです。