☆加藤のウラナミ『可動域を広げるトレーニング』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

社長

新年1月から始めた可動域を広げるトレーニングは、茅ケ崎駅近くにあるジムに通いましたが、4月3日にメンタワイから帰宅したら、何と4月末で閉店になるとの悲しい通知が届いていました。『うっそ~ガビーン!!!』 正直かなりショックです。人生山あり谷あり。イチローは失敗して遠回りするのが、結果的に近道になるような発言をしていますが、折角すべてのトレーナーとトレーニングに慣れてきたというのに…(涙)

可動域を広げるトレーニングとは、ここのジムの場合は「Hogureru(ホグレル)」という特殊なマシンを使います。以前にご紹介しました千葉夷隅市にある「スパイナルトレーニングスペース」にあるマシンと同じものになります。

なお、スパイナルさんは2年続けてJPSAのグラチャンに輝いた加藤嵐プロら多くのサーファーが通うトレーニングジムですが、茅ヶ崎のジムはオーナーがゴルファーで室内ゴルフ練習場に併設されたジムのため、会員の半分くらいがゴルファーでした。

「スパイナルトレーニングスペース」 https://www4.hp-ez.com/hp/spinal/

1月6日にここでトレーニングを始めてから3月22日にメンタワイに出発するまでの二か月半に、ジムに32回通うことができました。一か月間に約13回のペースと少ないですが、この間にニセコや湯沢にスノーボードに行ったり、カルフォルニアへの出張が入っていたりで、都合をつけて行けるときには必ず通った結果なのでこれが限界でした。
ちなみにカルフォルニアから帰国した日もオフィスに出社しないで、ジムには通いました。まるで高校時代の部活の時のようで、学校の授業はさぼっても、夕方からの部活には必ず参加したころを“微笑ましく”思い出しました。※良い子は決してマネをしないようにしてくださいね。

自分は元々身体が固い方なので、最初のうちは身体の可動域が思うように広がらず、マシンのトレーニング中にトレーナーに広げている筋肉を押されると、痛みに耐えきれずに『イテテテテテ~!!!』と悲鳴を上げていたのですが、徐々に可動域が広がり、最近では『ウグ~』と小声になるまでになってきました。(笑)

以前にも触れましたが、30歳前後のころに横浜関内にあるYMCAの“虎の穴”のような厳しいジムに足しげく通っていたことがあります。10年くらいは通ったと思いますが、その時のトレーニングは、持久力を高めるトレッドミルやトレーニングバイクも使いましたが、主には筋力を高めるウェイトトレーニングが中心でした。高重量、高負荷のウェイトトレーニングによって、筋肉繊維を傷つけてその後の“超回復”の効果によって筋力アップを図ることを目標にしていました。

ある筋肉を鍛えたら一日休ませて超回復を図ってから、再び同じ筋肉をトレーニングするのが基本なので(腹筋などは毎日でも可能)、私は週に4回以上はジムに通っていたので、分割法(曜日によって鍛える筋肉を変える方法)を用いて全身の筋肉をまんべんなく交互にトレーニングしていました。

身体の柔軟性がない割には、その後のスポーツによるアクシデントでケガが少ないのは、高校時代の部活でみっちり鍛えたことと、その後のYMCAでの筋力トレーニングが生きているからだと思います。しかし、イチローが語るように今ではそのトレーニングは間違っていたと断言できます。筋肉をつけても重くなるだけでパフォーマンスの向上にはつながらないことが、初動負荷理論を発表したワールドウィングの小山裕(やすし)氏の研究で分かってきたからです。

可動域を広げるトレーニングは、筋力そのものをアップさせるのではなく、可動域を広げることで、結果的に使える筋肉の可動範囲を広げてパフォーマンスを向上させ、なおかつケガの予防にもつながる優れたトレーニングです。

分かりやすく例えるならば、弓を引く時の弓の弾力性(可動域)を増す(広げる)ことでパフォーマンスを高めて、身体をムチのようなしなりの強いものに高めたいのです。

イチロー選手が、メジャーのごっつい身体の選手の中にいても、レーザービームと呼ばれる強肩やホームランを飛ばすパフォーマンスは、この可動域を広げるトレーニングの賜物です。余談ですが、イチロー選手は今シーズンから古巣のマリナーズに戻りましたが、本拠地のセーフコスタジアム内にはイチロー選手専用の可動域を広げるマシンを並べたジムが設置されているはずです。かつてのヤンキースやマリーンズでも、球団との契約でマシンの設置を義務付けさせているからです。それだけこのマシンはイチロー選手にとっては無くてはならない優れたものであることの証明だと思います。

なお、イチロー選手が愛用するマシンは、先に紹介した初動負荷理論を考案した小山裕氏が代表を務めるワールドウィング社製のもので、ホグレルマシンとは可動域を広げる点では一緒ですが、器具の構造や効果などで多少異なる点があるようです。

いずれのトレーニングも、それほど重くないウェイトで可動域を広げながら20~30回動かすだけのトレーニングなので、筋肉へのダメージはなく、逆に身体への酸素供給量を増やす効果があるので、コンディショニングに著しい効果があるようです。

このため、毎日でも気軽に前向きにジムに通えるのがこれらのトレーニングの良い点だと思います。

かつてプロテインを飲みながらウェイトトレーニングに明け暮れて、筋肉疲労による筋肉の痛みを感じながら気合で通い続けたYMCA時代に比べると、可動域を広げながら(柔軟性を高める)気軽にトレーニングできるので、自分にとっては天国!?のようなトレーニングマシンだと感じられるほどです。

元々これらのマシンは、ケガをしたアスリーツや高齢者のリハビリ用に考案されたものなので、ケガや古傷に悩まされている人や高齢者には安全安心かつ画期的な最適マシンと言えるでしょう。恥ずかしながら、3か月間の成果を写真で比べてみました。

昨年7月のメンタワイでの醜いデブぶり(涙)

昨年7月のメンタワイでの醜いデブぶり(涙)

今年3月末のメンタワイでの少しシェイプアップされた身体

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残念ながらまもなく茅ケ崎のジムは閉鎖されてしまいますが、他にもホグレルやワールドウィングのマシンを備える施設は全国にありますので、興味のある方は、下記のホグレル、ワールドウィング(初動負荷トレーニング)のサイトを参考にチェックしてみてください。
最後に、何事もそうですが、継続しないと効果は限定的なので、皆さまも可動域を広げるトレーニングや自分に合ったトレーニングを見つけて、ぜひ継続させて充実したサーフィンライフにお役立てください。さて、5月からのトレーニングはどうしよう…(了)

ホグレルマシン http://www.hogrel.com/

ワールドウィング(初動負荷トレーニング) http://www.bmlt-worldwing.com/

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