まず、こちらの動画を御覧ください。
これは死んだばかりのサケ科の魚を水流のある水槽に入れた際の映像です。
水が左から右へ流れていますが、死んだ魚は上流へと進むことができます。
彼は魂を取り戻したのでしょうか? もちろん、違いますw
魚が長年の進化の過程で手に入れた流線型の体が特定の環境下で上流への推進力を生み出しているそうです。
水中にある固定物(岩や流木など)に水流が当たり、作られる乱流が死んだ魚の体を動かし推進力を生み出します。
まるで生き生きと泳いでいるように……
MITとハーバード大学の科学者たちは、乱流の渦に存在するエネルギーを推進力に利用できないか研究をしていたところ、自然がすでに解決していることを発見しました。この現象のおかげで、多くの魚が流れに逆らって泳ぐとき、ほとんどエネルギーを消費していないことがわかりました。
サケが産卵のために上流に向かって戦う勇ましいイメージは、この発見によって覆されました。流れに逆らって泳ぐことは、私たちが思っている以上に彼ら(魚たち)にとっては簡単なことなのかもしれません。
では、次回もよろしくお願いします。