米山予報士のウラナミ『世代を越えたロングの神』

米山予報士

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サーフィンが趣味で、湘南を拠点に波情報をお届けする仕事をしています。 サーファーの皆さまが安心して海を楽しめるよう、役立つ情報を提供することを心がけています。 皆さまのサーフィンライフがより充実したものになるよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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-WSL /トーマスローディン

皆さん、こんにちは。

神様というと、ドラゴンボールZやメッシとエド・シーランを思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、サーフィン界にもいます。
先日、カリフォルニアのロングボードの聖地マリブで世界大会があり、ジョエル・チューダーが優勝しました。マリブはロングレギュラーがマシンのように割れ、ノーズライドが勝負の決め手になるので、鋭角リッピング等のマニューバーに特徴のあるカイ・サラスのような選手には本領発揮とはいかなかったかもしれません。しかし、ロングボードはやはりノーズの技が見応えがあるので、ノーズやスイッチスタンスを駆使し、しかも、ファイナルに乗った波は3本だけと、自身のリラックスしたスタイルを貫いて優勝したジョエル・チューダーには感動しました。ショートボードにはケリー・スレーターがいますが、ロングボードにはジョエル・チューダーがいることを改めて証明したと思います。

僕は20歳を過ぎてからサーフィンを始めたので、比較的波に乗れるロングボードをずっとやってきました。ロングボードの映像もよく見ていて、今はネットの動画が主流ですが、当時は雑誌の付録に付いているものや買ったDVDを見たりしていました。
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ジョエル・チューダーはDVDによく出演されていて、レジェンドのロブ・マチャドやスキップ・フライとセッションしているスプラウトや、マロイー三兄弟やアレックス・ノスト、タイラー・ウォーレンなどのカリスマや、カリフォルニアの魅力を存分に味わえるワン・カリフォルニア・デイはよく見ていました。そのなかでジョエル・チューダーは肩ひじを張らない力の抜いた優雅なスタイルが格好良く、ロングボードやフィッシュでいとも簡単にチューブに入ってしまったり、リッピング等のアクションもめちゃくちゃ上手いので別格の存在感でした。
年齢を問わず各国で一番上手いロングボーダーが集まる世界大会。40歳代で優勝したジョエル・チューダーは神のような存在になってしまったのだなと思います。

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