米山予報士のウラナミ『天泣』

米山予報士

米山予報士
米山予報士/大学を8年で卒業。その間、勉強などせず、山と海で遊ぶか家に引きこもっていました。当然、就職などまともにできるはずがなく、社会人経験もゼロ。なのに30歳になってしまいました。ただ、山のおかげで天気図に興味をもち、サーフィンをやっていたから気象予報士になれたと思います。サーフィンと気象、波情報の業務を精一杯頑張りたいです。

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皆さん、こんにちは。梅雨が終わってから強烈な日差しが続き、夏真っ盛りですね。
今年の夏はチェック中にお天気雨が何日かありました。晴れてるのに急に雨が降ると、カッパを持っていないことが不安になったりしますが、少し涼しくしてくれるので恵みの雨にも感じます。cloud-159394_1280
お天気雨は太陽が見えているのに雨が降ることですが、天泣(てんきゅう)とも呼ばれています。雲ではなく、空が泣いて雨を降らすように見えるから名づけられたみたいです。実際のところは、雨が降っている間に上空の雲が移動したり、風によって雲のないところに雨が運ばれ起きる現象です。天泣はアジカンの曲のタイトルにありそうなネーミングですが、検索すると、「この音とまれ!」というアニメが真っ先にでてきます。そのアニメの中では天泣という曲があり、アニメ好きの方には有名なようです。
また、別の呼び方もたくさんあります。その一つに「狐の嫁入り」があります。晴れていても雨が降るという嘘のような状態で、何かに化かされているような感覚なので、狐の嫁入りと呼ばれるようになり、地方によって微妙に言い方が異なるようです。妖狐という言葉があるように狐には不思議な力があると思われていたのですね。これからお天気雨の時は幽遊白書の妖狐クラマが真っ先に思い浮かんでしまいます。日本は雨の呼び方が400個くらいあるようで、雨に対する思いみたいなものを知れて面白いですね。

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