はるか南海上から沖縄~大陸まで西~北西進を続けた台風8号マリア。太平洋側では台風のうねりが北緯20度線付近からジワジワと反応し、大陸に上陸して消滅するまでの間、広い範囲でサイズのある波が続いていました。
今回は衛生画像を使い、台風8号の目とサイズの変化を調べてみました。台風のうねりが反応する前、反応し始め、うねりのピークの画像を見てみます。
7月7日(土)
まだ北緯17度線くらい。台風のうねりが本土で反応している所はありませんでした。

7月7日正午の画像
中心気圧920hPa 進行方向北西 速度ゆっくり
強風域 北東側440km以内と南西側330km以内
7月8日(日)
北緯20度線付近で台風のうねりが反応し始め、千葉~宮崎の範囲で1~3サイズアップ。湘南などはまだ物足りないサイズでしたが、地域によっては頭近いサイズがありました。

7月8日正午の画像
中心気圧925hPa 進行方向 北西 速度15km/h
強風域 北東側390km以内と南西側280km以内
7月9日(月)
東海・四国は場所によって早くもクローズしていました。他のエリアは胸以上~オーバーヘッドのサイズがあり、遊べる状況でした。
7月10日(火)
東海~宮崎では上級者向けやハード・クローズコンディション。磯ノ浦でも頭近いサイズが反応し、台風のうねりのピークとなりました。

7月10日正午の画像
中心気圧935hPa 進行方向 西北西 速度30km/h
強風域 中心の北東側500km以内と南西側280km以内
7月11日(水)
夜に台風8号が大陸で熱帯低気圧に衰弱しましたが、少し落ち着きながらも各地域とも十分なサイズが続き、磯ノ浦でも胸~頭近いサイズが続きました。
7月12日(木)
台風8号のうねりがさらに落ち着きながらも、この日までは残っていました。
①台風の目(衛星画像)・②中心気圧・③強風域・④進行方向・⑤速度とうねりの関係について
①衛星画像を見ると、台風のうねりが反応する前は目が出来始めているものの、輪郭(りんかく)がボヤけています。うねりが反応し始めた時は台風の目が明らかになり、うねりのピークになった時は真空の円になっています。
②中心気圧とうねりの強さを比較すると、7日920hPa、8日925hPa、10日935hPaの中心気圧でしたが、ねりの速度は50~100km/hと言われているので、7日またはそれ以前のうねりが、9日以降に広く太平洋沿岸に到達しているのは概ね理に適っています。
③15m/s以上の風が吹く強風域の範囲は、北東側は7日から10日にかけて強弱があります。一方、南西側は330kmから280kmに狭くなっています。
④進行方向は、7日の北西から10日には西北西に変わり、⑤速度はゆっくりから30km/hに速くなっています。
この①〜④の要素の中で台風8号のうねりの強さと比較して分かりやすいのは、①台風の目(衛星画像)になります。台風の目が明瞭になった時に台風8号のうねりのピークと重なっていました。
台風毎に関係性の強い要素は変わるとは思いますが、台風8号のように台風の目(衛生画像)との関係が一番分かりやすい場合もあるので、台風の目(衛生画像)を見ることは重要なようですね!