11月20日。寒気による西寄りの波が反応し、サイズは腹~胸前後。ワイド・ダンパーのポイントは少なく、湘南全体でまずまずのサーフィン日和でした。
現在は波伝説の千葉支社に引き継がれたBlueのWAKEに乗り込み、午前2時30分ごろに会社の近くの辻堂から波チェックを開始。国道134号線を走り、鎌倉方面へ向かうと海から湯気のような白いモヤモヤが発生し、徐々に視界が悪くなっていきました。
鎌倉のチェックを終え、藤沢・茅ヶ崎へ行くと、こちらもすでに視界が悪くなっており、平塚・大磯を含め湘南は全域で濃霧に覆われる状況へ。日の出を過ぎたころから藤沢のポイントで海に入っていた先輩に話を聞くと、「波乗りはできるけど、海から岸が見えない」「少し視界が開けてきたら周りに大勢のサーファーがいた」など、湘南では珍しいくらいの濃い霧が午前8時ごろまで長く続きました。
毛嵐(蒸気霧・混合霧)は、気温が最も低くなる日の出ごろに発生し、昼前には消えることが多い湯気のような霧です。暖かい海水面に接する空気は暖かく、湿っています。そこへ寒気が流れ込むと気温が下がり、水蒸気が飽和し、霧が発生する仕組みです。
発生する条件としては、外気が強く冷え込み、海面水温と気温の差が9~15度、風速は2~4メートルと弱い、などが挙げられます。この日は前日に低気圧が通過し、寒気が引きずられていたことで発生したようです。
それにしても、霧だけではなく、大雪などサーフィンをするのが困難な日でも、波さえあれば海へ向かうサーファーを見るとパワーをもらえます。世間には冷たい目で見られても、自分と同じような感覚の人がいると思えるからかもしれません。(笑)
2016年は様々なポイントにお邪魔させていただきました。特に辻堂では多くの時間を過ごさせていただき、ローカルの方々はいつも声をかけてくださりました。大切にされている場所に入らせていただいて感謝しております。ありがとうございました。
