きよひろのウラナミ「ドイツ環境学び旅①」いきなり映画3連発?!

写真①

10月24日から11月3日までの間、セブンイレブン記念財団の「環境NPOリーダー海外研修」で環境先進国ドイツのNPOマネジメントを学ぶ機会をいただきました。是非、ウラナミ読者のみなさまにも訪問先の様子をお届けしたく、今回から「ドイツ環境学び旅」の連載を始めることにしました!

「ドイツ環境学び旅」、いよいよ出発です!

出発前日は成田空港近くのホテルにて、オリエンテーションの事前研修。午前中に会社の仕事を終わらせ、成田エクスプレスに飛び乗り成田空港へ。

ここで一緒に海外研修に行く同期6人と初対面。事前にメールなどで研修内容についてやりとりはしていましたが、リアルに会うのは初めてだったのでみんなちょっと緊張気味。

同期は、山形県、兵庫県、広島県、福岡県、福井県、神奈川県から集い、10日間を一緒に過ごすことになります。みんな、環境NPOで実践しているスペシャリストばかり!

早速、ホテルで事前研修。講師は、セブイレブン記念財団事務局の地域活動支援事業マネージャーの小野さんです。ここ10数年、海外研修の引率者を担当し、多くの環境NPOリーダーを育ててきた熱血漢!

小野さんからの講義の第一声は、

「みなさん、『龍馬伝』を見たことありますか?」

『龍馬伝』は福山雅治さん主演のNHK大河ドラマのこと。「幕末史の奇跡」と呼ばれた坂本龍馬33年の生涯を、幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視点から描いた作品で、私も全編見ていました!

「なんで、明日から環境先進国に行くのに、『龍馬伝』の話なの?」

私は意味が分からず、ポカーンと口を空けたままでした(笑)。同期のみんなも同じ気持ちだったようで、お互いに顔を合わせて苦笑い。

「とんでもない研修に来ちゃったな・・・」

小野さんは続けました。

「私の志は龍馬と同じで、『平らな世の中をつくること』。幕末の志士たちは命がけで新しい理想の国づくりに奔走した。今は行政や大企業が主導する社会だが、これからは市民がつくる社会を目指さなければならない。命をかけてこれからの新しい日本をつくっていってほしい。それが全国から選ばれた君たちの使命だ!」

この瞬間、私はこの研修の本当の目的を理解しました。単に環境NPOのマネジメントを習得するためではなく、日本のNPOの発展に貢献し、ひいては新しい国づくりを期待されている。研修に対するモチベーションが一気に上がりました。

小野さんはさらにノートPCをおもむろに取り出し、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』のDVDを流し始めました。

「???」

『もしドラ』は前田敦子さん主演の映画。公立高校の弱小野球部でマネージャーを務める女子高生が、ピーター・F・ドラッカーの著した『マネジメント』を偶然書店で手に取ったことを契機に野球部の意識改革を進めて甲子園を目指すというストーリーです。

1時間ほど鑑賞して、その後、全員で「あるべきリーダー像」について議論。海外研修前泊日なのに既にみんな全力モードでした。

その夜はホテル内のお店で「とんかつ定食」を食べながら、さらに議論が白熱。

このあと地獄の10日間が始まるとは、小野さん以外まだ誰も知る由もありませんでした。。。

写真②

翌朝、いよいよドイツ行きの飛行機に搭乗。なんと機内でも映画鑑賞!『殿、利息でござる!』を見てレポートを書くという展開に(笑)

この映画は、江戸時代中期の仙台藩吉岡宿が舞台の実話で、年貢の取り立てや労役で疲弊した宿場町を救うため、藩に金を貸して毎年の利息を地域の住民に配る「宿場救済計画」に尽力する人々の姿を描いたもの。

小野さんいわく、「この映画は、NPOの資金調達(ファンドレイジング)の本質がつまっている。しっかり見て勉強するように」。

ということで、ドイツに着く前から3本のドラマ・映画から学ぶという予想外の研修がスタート!果たしてドイツではどんな体験ができるのか?

次回からはいよいよドイツでの体験レポートをお届けします!お楽しみに♪

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