
たくさんの時間を共にしたサーフボードには、おそらくフットマークがついているでしょう……。
ボードの素材による違いはあるかもしれませんが、きっと人それぞれの歴史が刻まれているように感じます。
例えば、掘れた波や大きな波でテイクオフすると、その瞬間に足を乗せる場所へしっかりとフットマークが刻まれます。ドルフィンスルーの際に膝をつく人はその場所に、エアーをする人はおそらくさまざまな位置に窪みができているはずです。
フットマークをリペアする、というのはあまり聞きませんが、そういう人もいるのでしょうか?
むしろ、「自分に合ったデコボコ具合が気に入っている」「窪みに足をかけると技を入れやすい」など、ポジティブな意見のほうが多いように感じます。
私はそれを、苦楽を共にした『相棒』のような存在だと感じています。
例えば、昨年訪れたオーストラリア・レノックスで、大きな波の日にたくさんサーフィンしたボード。
初日にノーズ付近をコツンと痛めてしまったものの、簡易的にテープを貼り、そのまま2週間頑張ってくれました(実際のところ頑張ったのは私ですが…笑)。
ダブルくらいのセットが入るコンディションのなか、岩場からタイミングを見てゲット(ロックジャンプ)するようなハードな状況。断念する人も多く、相当な時間をかけて、私も相棒のサーフボードと一緒に海へ飛び込みました。
どんなに誰かと励まし合っても、海に飛び込む瞬間に頼れるのは、自分と自分のサーフボードだけです。
沖に出ても、はるか沖からやってくる特大のお化けセットは、ドルフィンが効かないほどのパワー。
なるべくセットを直接くらってしまわないために、常に沖を観察し、回避できるセットは沖に逃げ、どうしようもない時は波に対してできる限り垂直に、そして深く、深く潜る。
それくらいしかできませんが、とにかく渾身のドルフィンスルーを繰り返しました。
その結果、私のサーフボードには、フットマークはもちろん、「ハンドマーク」がついてしまいました。
ドルフィンスルーの時に、強く、強く握るからです(笑)。
ハンドマークはレールに沿って、デッキ側とボトム側の両方にいい感じの窪みができています。
だから私はそこにWAXを塗っています。もちろんボトム側にも。
窪みがフックになり、そのおかげで、ドルフィンの際に手からボードが滑って離れてしまうことがほとんどなくなりました。
なかなか良いカスタムボードに仕上がっています。
そんな相棒は、トリップから一年経った今も、変わらず頑張ってくれています。
大切なボードと共に、これからも新たな歴史を刻んでいきたいですね。
キープサーフィン!!

