「The Spearfishing Team SUMBA」
The Spearfishing
いまやSNS上で見ず知らずの人同士が趣味を通してつながることが珍しくなくなりましたが、4月にOM tourの丹野社長と泊まったスンバ島にある世界最高評価に輝いたニヒリゾート(https://nihi.com/)のマリンスポーツ部門マネージャーでスピアフィッシングの愛好家とキョータ君がSNSで繋がっていて、今回Nihi Resort沖を我々が通ることを連絡したら、Nihi Resortのスピードボートを出すので、ぜひ3~4km沖にあるマネージャーお気に入りの瀬(魚が集まりやすい)で一緒にスピアフィッシングしないかと誘われたのでした。
私は本格的にスピアフィッシングする人と旅するのは今回が初めてでしたが、その装備は驚くべきものでした。
まずスピアガンはゴム式ながら2連発できる本格的な物で、アメリカ製が有名らしいですが高価なため、バリで製造されている比較的安価なガン(といっても一丁7~8万円)を持参していました。
さらに1メートル近くありそうな細長い足ひれ(フィン)、マスク、スノーケル、浮力を減らすためのウェイト、ナイフなど、結構な重量物を持参していました。この他に数本のサーフボードがありますから、かなりの荷物です。
なお、専用のウェットスーツ(1mmのフルスーツ)を観た時には大阪のおばちゃんが好むようなヒョウ柄のようなデザインに驚きましたが、それが水中では岩や海藻にカムフラージュして魚が逃げないデザインなんだそうです。
さらに、潜っている場所を水面上で表すための赤やオレンジカラーの大きなブイを引っ張り、泳力の強い大きな魚を突いた時にはモリから延びるロープをブイにつけて魚が疲れてくるのを待つのだそうです。
大きくない突いた魚は腰のベルトにくくり付けるそうですが、魚から血が流れ出るはずなので血の匂いに敏感なサメが襲うことはないのかと聞いたところ、そうした事例は殆どないそうです。
今回は潮があまり動かなかったため、潜るには容易だったものの肝心な魚が少なく、大物を突くことは出来ませんでした。
ホームポイントで地形を知り尽くしているNihiのマネジャーでも1匹も突けなかったのですが、スピアの達人キョータ君は初めてのポイントで、食べて美味しいカスミアジとさらに1匹大物の魚を突いて皆から祝福されていました。
その後のSpearfishingでもキョータ君は何匹も魚を突いてくれたので、連日のように刺身を美味しく食べることができました。余談ですが、釣り担当のMさんと私は今回は坊主で終わりました。(涙)
なお、終盤の晩餐に元ロサンゼルスで寿司職人をしていたケンタ君が寿司を握ってくれました。突いたサワラ、ナミフエダイ、マルコバンは甘さもあって、これまでボートトリップ中に食べた刺身では最高レベルの美味しさでした。ゲストの皆さん全員がその味に感激するとともに、旅の疲れも酢飯で回復し、病も快方に向かったようです。
Nihi Resortのお寿司も美味しかったですが、「潜って突く寿司職人」の握りは格別を通り過ぎて「まいう~」の連発でした。銀座やロスの高級な寿司屋(行ったことはありませんが)にも負けない握り寿司を提供してくれたケンタ君と、その準備に協力してくれたキョウタ君とシホママに改めて感謝いたします。