☆加藤のウラナミ『海で好かれる振る舞いを考えるVol.2』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安心安全な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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フィジーのヒザのうねりでも楽しそうにSUPする抱井さんとDeuce wet suitsの福澤さん

4. 弱者に配慮する
 
 
どんなBig WaverでもPro Surferでも、必ずテケテケのビギナーサーファーだった時代があります。
ビギナーは、海のこと、波のこと、サーフィンのこと、ポイントのことを知らないからビギナーなのであり、もしも間違っていたり、危険なことをしていたら、“優しく教えて”あげねばなりません。時々海でビギナーに毒舌を吐いている人がいますが、それは間違っている言動です。
ベテランのサーファーであるならば、もしもショルダーでじっと待ち続けて中々乗れないサーファーがいたら、ポジショニングをアドバイスしてあげて、『Go、Go!!』と乗りやすくしてあげる度量の広さも持ち合わせたいものです。

かつて豪シドニーのマンリービーチで、ライフセービングの世界選手権が開かれていた時に、その関係もあって現地に一週間滞在していた私は、近くのリーフポイントに毎日朝イチだけ通ってサーフィンさせてもらいました。

そこはかなりきつい有名なローカルポイントで、初めは遠いショルダーで待ってこぼれ波を狙い、毎日強面(こわもて)の地元サーファーに笑顔であいさつをし続け、5日くらいかけてピークから10mくらいまで少しずつ近づいていきました。そこでも満足に波に乗れずにじっと待ち続けていたら、ピークにいたリーダー的なサーファーが、『そこじゃ乗れないよ、こっちに来い!!』と言ってくれて、セットの波を『Go、Go!!』と言って乗らせてくれたのでした。

その譲られた1本がとても嬉しくて、その日一日がとても明るく幸せな気持ちになったことを今でも良く覚えています。その後は、ピークで待たせてもらっても調子に乗ることなく、こぼれ波を中心に波乗りをしましたが、地元サーファーとは距離が急速に縮まり、北海道ニセコのパウダーの話や日本の波の話などでさらに盛り上がりました。
弱者やビギナーにこそ、ベテランのサーファーは優しい配慮をしてあげたいものですね。波は取り合うものではなく、譲り合うものだから…

5.  波はピーク以外にもある

昨年フィジーに15年ぶりにサーフトリップしました。

かつて何回かサーフィンしているクラウドブレイクは、デカくてパワフルかつ危険なイメージしかありませんでしたが、今回のたまに入る頭半サイズのセットは、バレルにはなりづらかったものの肩の張ったショルダーが延々と続いて、超ロングライドできて楽しいスーパーレフトブレイクでした。
そんな中、ご一緒した抱井保徳氏は主にSUPでサーフィンしていました。
世界のレフトブレイクのベスト5に入るクラウドブレイクなので、本来であればピークにいるサーファーから『SUPは他の場所でやってくれ』、と拒絶されることもあるとは思いますが、抱井さんは誰も乗らない、またポジショニングもしていない、ピークのさらに奥の奥の速いブレイクに、ただ一人でパドルアウトして、見事波をメイクしてリラックスしたライディングで抜けてくるではありませんか!!!
ピークでウェイティングしているサーファーからは、抱井さんのライディングの一部始終が見られたので、きっと皆が心の中で、『あのSUPサーファーはただ者ではないな!!!』と思ったはずです。
どんな混雑しているポイントにも、誰も手を出さない奥のピークやインサイドの波が残っています。そうした誰とも競わない波でも楽しめる抱井さんのようなサーファーは、本当に素晴らしいと思います。
かつて秋のフルムーンがきれいな夜10時ころに、七里ガ浜の夜間特別チェックをしていたら、沖からSUPで登場してガンガンレフトの波を攻めているサーファーがいました。薄暗くて顔までは分かりませんでしたが、SUPのライディングの様子からして抱井さんであることは確実で、改めて感動しました。
誰もサーフしていないポイント(ブレイク)というのは、まだまだあるものですね。

 

仕事柄、私にはサーフィンを通して仲良くなったサーファーがたくさんいます。

鎌倉のみならず、日本中にいますし、海外のボートトリップなどで仲良くなったサーファーが大勢います。

ルール・マナーを守るサーファー同士のサーフィンはとても心地が良く、サーフィンの楽しみや魅力が、二倍・三倍に増すのも事実です。

心地よいサーフィンを通して築いた“ご縁”は、永久に不滅です!!!(笑)

そうした関係は私の大切な財産ですし、これからのサーフィンライフにおいてとても楽しみでもあります。

単にサーフィンするだけでなく、サーファー同士の素敵な関係が築き上げられる“ジェントリーサーファー”がもっともっと増えて、皆さまのサーフィンライフがさらに心地良くなることを心から願っています。(了)

 

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