☆加藤のウラナミ『方位除け』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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12月初旬の話になりますが、日本土木学会海岸工学部会に参加するため、開催都市の大阪に行ってきました。といっても、波の予想モデルなどで産学連携で研究開発をしてきた、京都大学防災研究所の間瀬(ませ)教授の永年の功績を称える同部会の表彰式に参列するのが目的だったので、学会は気軽に参加することができました。

受賞された間瀬教授(4月からは京大名誉教授に就任予定)

受賞された間瀬教授(4月からは京大名誉教授に就任予定)

大阪に向けて品川で新幹線に乗車するため、鎌倉から横須賀線に乗車し、大船駅の駅ナカで買い物をするため一旦電車を降り、直ぐに『しまったぁ~!!!』….
車内に財布や免許証などが入ったショルダーバッグを、網棚に置き忘れたことに気が付いたのでした。ただし、時すでに遅し…電車はゆっくりと発車した後でした。(大粒の涙)
それまで忙しくトリップしてきた疲れで、きっとぼーっとしていたんだと思います。(猛爆)
ダッシュで忘れ物係があるホーム内にある場所まで走り、係員に一部始終を告げたのですが、通勤時間帯ではないため、次の戸塚駅のみならず、その後の到着駅すべてのホームに駅員はいず、結局新宿駅のみ車内捜索が可能という返事でした。
『ガビーン!! やっちまったぁ~!!!』
新宿駅まで電車で1時間くらいはかかりますが、『その間に誰かに盗まれたら終わりだなぁ~。でもここは日本、親切な方が拾って駅に届けてくれるかもしれない。』
大船駅で待っていても仕方がないので、一縷(いちる)の望みを託して、駅員に自分の住所や携帯電話番号を届けて新宿駅に向かうことにしました。
東京駅で中央線に乗り換えて直ぐに、大船駅から携帯に電話が入り、『お探しのショルダーバッグは新宿駅で確保されました!!』との嬉しい連絡でした。車内であったために大きな声が出せず、丁重にお礼を申し上げましたが心の中では『よっしゃ~!!!』と大きなガッツポーズをしていました。
新宿駅で中身を確認し、無事であったことに感謝するとともに、治安が良くて親切な国民が多い日本に暮らしていて本当に良かったと再認識したのでした。

大阪に着き、昨年9月に堂島川左岸の中之島バンクス沿いに開店し、オープニングイベントにはジェリー・ロペス氏も駆け付けた『パタゴニアサーフ大阪/アウトレット』にお伺いしました。

パタゴニアサーフ大阪/アウトレットのオシャレな外観

パタゴニアサーフ大阪/アウトレットのオシャレな外観

たまたまですが、我々が宿泊したホテルの目の前にあり、素敵なリバーサイドのウッドデッキの遊歩道に隣接したお洒落な建物で、中も広くて商品も選びやすく、とても素敵なお店でした。
一階は、最近同社が力を入れているサーフグッズが充実していて、二階はカジュアル&スポーツウェアやバッグなどが豊富に揃っていました。これから同社の直営店の中でも、きっと人気のお店になると思います。

サーフボード、ウェットスーツに加えてサーフウェアが充実している1階のサーフゾーン

サーフボード、ウェットスーツに加えてサーフウェアが充実している1階のサーフゾーン

その晩は、ライフセービングとサーフィンとで古くから付き合いのある友人Y君が、最近住吉神社の近くに居酒屋を開店したので、それまで一緒にサーフトリップしてきた大阪の友人も加わって大いに交流を深めました。花華(はなはな)さん、ごちそうさまでした。

話はまったく変わりますが、弊社の顧問税理士は“九星気学”という気学(風水)の先生でもあります。
気学(風水)とは、3000年前に中国で生まれ、日本でも古来から行われていた占い(学問)で、徳川家康も政治などに活用していたと言われています。
私は常に活用している訳ではありませんが、海外サーフトリップ先が決まった時などに九星気学で方位を調べると、大体悪い方位とバッティングしていることが多々ありました。(涙)
できれば悪い方位は行かない方が良く、先生からも『行かないで~!!』と必ず言われるのですが、言うことを聞かない駄々っ子のように私は行ってしまいます。サーフトリップの誘惑には勝てませんからね。
ただし、これまでに【暗剣殺(あんけんさつ)】、【五黄殺(ごおうさつ)】、【月破(げっぱ)】など、方位の特に悪い場所にサーフトリップしたときには、大抵トリップ中に良くないことやケガをしてきたので、最近ではなるべく事前に方位除け(八方除け)に行くようにしています。

今回の大阪出張では、以前から行きたかった“方除の大社”として有名な京都伏見にある『城南宮(じょうなんぐう)』に、帰路の途中に寄って方位除けのお祓いをしてもらうことにしました。

方位除けで有名な『城南宮』

方位除けで有名な『城南宮』

最寄り駅の近鉄線の竹田駅を降りて、道に迷ってウロウロしていたら、京セラの本社前に出てしまいました。こんな小さな街に京セラの本社があるのかと少し驚くとともに、本社入口横には、創業者の稲盛和夫氏の功績や生い立ちをまとめた『稲盛ライブラリー』があったので、これはきっと何かのご縁と感じて立ち寄ることにしました。

城南宮の美しい庭園から見えた京セラの本社ビル

城南宮の美しい庭園から見えた京セラの本社ビル

館内で稲盛氏の生い立ちを見て印象的だったのは、13歳で結核を患い、病院で長期療養を余儀なくされた失意のどん底の稲盛少年を立ち直らせたのが、隣のベッドの方が勧めてくれた『生命の実相』など、書との出会いだったそうです。

詳しくはサイトなどに委ねるとして、本社前の石碑に刻まれた「敬天愛人」とは、“天に感謝しつつ人を分け隔てなく愛する”京セラのDNAですが、幼児時代の療養生活なくして、この言葉はきっと生まれなかったと思います。
稲葉さんの業績の中で、セラミックの開発技術者としての才能と努力もさることながら、その後に「ミノルタ」、「ヤシカ」、KDDIなどの再建や設立に奔走し、昨今では高齢であり、また火中の栗を拾うからと心配する周囲の反対を押し切って、政府から要請された『日本航空』の再建に尽力し、翌年には収支のみならず、親方日の丸に染まっていた社員の意識改革を促して見事“日本の翼”を復活させたことは、経営の神さまと言えるほど特出すべき功績だったと思います。
改めて、稲葉氏の功績を辿ることができて感動するとともに、「敬天愛人」を胸に深く刻みたいと思いました。

城南宮でお祓いをしていただいた御蔭でしょうか、12月~1月に3回行った【Snow Surfing】では、とても良い経験ができましたし、また貴重な出逢いもあり、これからのサーフトリップが今からとても楽しみです。
私はミュージシャンではありませんが、ホラを良く吹きます。(笑)
サーフィン歴は39年間でも依然としてへたっぴなままですが、今年59歳ながらベストライディングをフェイスに刻めればと強く願っています。(ホラね)

今回の大阪~京都出張が、結果的に“☆大吉方位”となることを、そして皆さまが健康で、良い波に恵まれ、幸多き年になることを心からお祈りしています。
本年も皆さまに深く感謝申し上げるとともに、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 (了)

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