☆加藤のウラナミ『失敗はありましたが感謝の年でした!!』

☆加藤

☆加藤
会社代表であり、波乗りと海が大好きなサーファーです。子どもたちに安全安心な海を残すことと、島国などへ高精細な気象情報を提供することを残る人生のライフワークにしました。サーフトリップネタが多くなりますがお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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生前に親父から、『もしもお世話になった人や親戚の近くに行く機会があれば、忙しければ顔を出すだけでも良いので行っておきなさい。危篤になってからお見舞いに行っても、話が出来るわけではないからね。』

今月で私は59歳になりました。これまでに数多くの先輩に助けられて生きてきました。
お世話になった方の中には、大先輩や年配の親戚の方もいらっしゃるので、これからはあとで悔いることのなきよう、親父の教えを守って出来るだけご挨拶に伺いたいと思っている今日この頃です。

さて、早くも今回が今年最後の私のウラナミになりました。
申(さる)年の今年を振り返ると、良かったことと、生涯忘れることのできない失敗をしたことが重なった年になりました。

2016.11台湾トリップ (1)
2016.11台湾トリップ、向かって左端から、許さん、ヘンリー、ジェフ、トレーシー、筆者

良かったことは、国内外のサーフトリップを通じて、色々な方と知り合いになれたことでしょう。とりわけ11月下旬に20年ぶりにサーフトリップしてきた台湾では、かつて訪れた蜜月湾(ハネムーンベイ)でお世話になった台湾サーフィン界のパイオニアである孫さん(ニックネーム:ジェフ)とその息子のヘンリー君、さらには我が家のご近所で子どもが同級生でもある元サーフライダーファンデーション副理事長の許さんと一緒に、台湾一周のサーフトリップができたことは特筆すべきことでした。許さんは台湾生まれ沖縄育ちで、ジェフ氏とは古き友人であり、ヘンリー君のことも小さいころからよく知っている関係です。それにしても何というご縁でしょうか。海はつながり、サーファーのネットワークはワールドワイドであることを実感しました。この模様は、同行した弊社トレーシーがコラムを書きましたのでお楽しみに。


チマジャシークレットレフト

また、6月のチマジャでサーフィンを通じて知り合いになった、北海道ニセコにあるパウダーカンパニー(ニセコアンヌプリを拠点に、バックカントリーを中心にガイドを行い、ジェリーさんを筆頭に、メイヘム、ルーク・イーガン、クリス・テンソン、最近ではロブ・マチャドからも依頼が入る信頼のガイド集団)のメインガイドであるO-M(オーム)君からは、毎晩“Snow Surfing”の魅力について色々と聞いて、大いに感化された私と浜松のF君は、チマジャで12月のニセコ行きを決定したのでした。しかも、9日間という初体験の二人には無謀とも言えるスノボー合宿期間を決めたのはこの私でした。
しかし、その結果は大正解となり、パウカン(パウダーカンパニーの略)のガイドのO-M君やガク君の熱心な指導もあって、二人ともすべてのゲレンデを何とか滑れるようになり、ゲンテンスティックの板の特性を生かした“Snow Surfing”の魅力の虜(とりこ)となって、早速新年早々にもニセコに入る予約を入れてしまった程です。サーフィンにも通じ、またライディングの上達にも通じる“Snow Surfing”の魅力については、後日コラムにまとめるつもりです。

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アロハスピリッツ溢れるジェリー氏と

今年はジェフ氏とO-M君だけでなく、ジェリー・ロペス氏へのインタビューや数多くの出会いや貴重な体験をさせて頂きました。その際にお世話になった皆さまにはこの場をお借りして心から感謝申し上げます。

一方、生涯忘れることのできない失敗は、まだ記憶に新しい2月25日のリニューアルしかありません。あの失敗のことを我々は略して2.25と呼んでいますが、2.25から早10カ月が過ぎました。
まだ改善すべき修正点や開発案件が残ってはいますが、最近では友人知人の皆さまから、『アプリやサイトの動きがとても速くなり、使いやすくなりましたね。』と嬉しい言葉を掛けて頂くことが増えました。早くすべてのユーザーさまに喜んで頂けるよう、担当スタッフが日々努力していますので、いま暫くお待ちください。

2.25 問い合わせに忙殺されるCS室
問い合わせに忙殺されるスタッフ

2.25の際は、毎日朝から晩までクレームの電話が鳴り響き、ユーザーさまからのメール受信欄を見れば何百件ものお叱りの洪水の嵐…。メールを頂いたお客さまに返事を書ける時間・マンパワーもなく、さらなるお叱りにつながる悪循環の連続で、先が見えない日々は精神的に本当につらい状況でもありました。
2.25は、ユーザーさまに良かれと思って約1億円ものソフトウェア開発費用を投じた過去最大の全サイトのリニューアルでしたが、皆さまに喜ばれるのとは真逆の、会社設立して23年目で初めて経験した悪夢のような“まさかの展開”となり、その後も謝罪が続く地獄の日々となりました。
担当スタッフは疲弊し、精神的に不安定になる者も続出しましたが、誰一人脱落することなく必死に頑張って乗り越えられたのは、発注したソフトウェアには大問題が発生したものの、自分たちが運営するコンテンツには絶対の自信があったればこそだったと思います。
また、心優しいユーザーの皆さまからの温かい励ましや差し入れに、私のみならずスタッフがどれだけ救われ勇気とパワーをもらったか、思い出すだけで目頭が熱くなってジーンときてしまいます。
2.25からの悪夢の3か月間と、日々の電話やメールが激減して“静かになったオフィス”で笑顔で働く現在のスタッフを見比べると、本当に同じ年なのに隔世の感があります。

今年のウラナミを締めくくるにあたり、改めて大変ご迷惑をお掛けしたすべてのユーザーの皆さまに心からお詫びをするとともに、我慢して使い続けてくださり、さらには心温かい声援やご協力を頂いた皆さまには、来年は今まで以上により良いコンテンツになって少しでもお返しすることをここにお約束させて頂きます。

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モルディブガデ島のサンライズ

新年は私の干支でもある酉年です。
干支の鶏(にわとり)は、空を満足に飛べることはありませんが、短い距離であれば羽ばたくことが可能です。
その干支にあやかり、来年こそは少しでも前に、できれば少しだけでも羽ばたけるように努力して参りたいと思います。
皆さまに置かれましては、新年がさらなる飛躍の年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
新年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
結びとしてジェリー氏の深いメッセージを皆さまに贈ります。Keep Paddling. (了)

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